MLB Networkで議論されていた話題です。Boston Red SoxのJ.D. Martinezが現時点での旧指標での成績が.335 39HR 115打点となってます。打率はチームメイトのMookie Bettsに毛差で2位、ホームランはAthleticsのKhris Davisに1本差の2位、打点は首位。三冠王のチャンスです。

しかしながらMLB Networkという野球専門チャンネルなのにその成績への反応はすこぶる鈍い。旧指標的には好成績ではあるものの、いまとなってはMartinez以上の評価の選手が他にいる、というのですね。ALのMVPレースで言うとMookie BettsがはるかにMartinezに先行しているとされます。ALの最多勝チームRed Soxを代表して最優秀選手はMookieで決まりになりそうな勢いです。Martinezが三冠王を獲るとさすがにBettsの票が削られる面はあるのでしょうが、その場合は別の誰か、Mike TroutだったりJose Ramirez(Cleveland Indians)を利するだけでJ.D. MartinezがMVP当選するのは見込めない。一昔前なら三冠王で最多勝チームの主軸を打っていてMVP投票で有力候補ですらないというのは驚きでしょうが、今となってはこういうことなんですね。

ではもう三冠王というのは過去の遺物で意味がないのか、というところまで論を進めていました。3つのカテゴリのうち打率と打点の2カテゴリが選手の評価基準として不適当だと見做されるようになってしまったというのは事実、とかなり断定的に言った上で、但しその代わりとしての現在重要視されるようになった指標が十分に一般スポーツファンに浸透していない、わかりやすくない、という点も指摘。そういう意味でわかりやすい三冠王は今も意味があるだろう、というなんとも盛り上がらない結論を出していました。
まあねえ、という感じであります。打率が不適当なのはともかく、打点ってそこまでダメ出しするほど意味のない指標になっていたのでしょうか?個人成績という意味では打点機会が多いかどうかはその選手個人以外の要素を多く含むので不適当という議論はわかりますが、例えばMVPを選ぶような場面では強いチームの主砲であることを間接的に表す打点の数字は打率よりはよほど意味があるようにも思えますが、どうなのでしょう。

今年のMLBオールスターの投票の話題のときにも書いたのですが、ネット投票の画面で候補選手の成績として表示されるのは旧指標なんですよね。間口の広いネット投票だとセイバーメトリクス由来の数字ではまだわかって貰えないだろうということだったでしょうか。