前項で書いたNFL最弱Cleveland Browns。先日のプレシーズンの試合が全国放送だったのをたまたま見たのですが、見ていて感心したことがありました。その試合は前年覇者Philadelphia Eaglesが全敗Cleveland Brownsの本拠地FirstEnergy Stadiumに訪れての試合。最終スコアはなんと5-0でBrownsの勝利。最終スコアが2点または4点5点というのは難度がとても高いわけですが、それが発生してます。約3時間の試合でタッチダウンゼロ、FGが1本のみ成功というオフェンス不在の大変な試合。
その試合の何に感心したかというと、Clevelandの地元ファンの応援ぶりです。Brownsは昨季16戦全敗。その前年1勝15敗。2季合計1勝31敗。NFL史上これほど負けまくったチームは存在しません。そんなチームが5-0なんていう試合をやっても応援してくれるファンってすごいなと感心したわけです。平日木曜夜のキックオフ時も既にお客さんはスタジアムは十分入っていて、熱い声援を送っている。

ありがたい商売ではないでしょうか。最弱チームがどうしようもない試合をやっても応援してくれる。なかなかこんなファンが付いているプロチームは少ないと思います。
Clevelandの場合、旧BrownsがBaltimoreに転出してNFLチームを失ったという歴史があり、弱くてもBrownsがこの街にいてくれるだけでもありがたいなんて感じなんでしょうか?旧Brownsの転出は1996年の話で既にあれから20年以上経っているわけですけど、こんなありがたいファンがいまでもたくさんいるものなのですね。
Clevelandは昨季までLeBron Jamesが所属して毎年タイトルを高いレベルで争ったNBA Cleveland Cavaliersがありますし、MLB Cleveland Indiansも今年も好調。同市内の他のジャンルのチームが強いのに、それでも最弱Brownsを応援してくれるファンって奇特な、とも思いますが、他のプロチームの経営者からしたら羨ましいのではないでしょうか。

ちなみにその木曜夜の5-0の試合は木曜のプレシーズンの試合としてはかなりいい視聴率を出したそうで、NFLのコミッショナーがNFLの視聴率低迷から脱したとコメントしたりしてました。ドラ1Baker Mayfieldが長時間プレーしたりなんやかやで私も長いことその試合は見てしまったので、なんとなくClevelandファン以外も惹きつけるものがあった試合だったのかもしれません。