Little League World Seriesを現地観戦に行ってきました。場所はペンシルバニア州South Williamsport。Portというからには元々は港の街として拓かれた街なのでしょう。河川交通の要衝だったのかもしれません。Williamsportは山深い同州中部の人口3万人の小都市。LLWSの会場は川向うのSouth Williamsport市の方にありますが、LLWSのロゴにはWilliamsport, PAと書かれてますね。PAはペンシルバニア州の略です。
遠いアパラチア山脈にある街。タイミングを考えると今回が一生に一度の観戦のチャンスかなと思い、少々無理をして行ってみたわけです。行ってよかったです。

日曜日にはPhilliesのマイナーAチームであるWilliamsport Crosscuttersの本拠地でNew York Mets対Philadelphia Philliesの公式戦が開催。これは昨年から始まった「MLB Little League Classic」の試合として開催。昨年はWilliamsportから一番近い同州内のPittsburgh Piratesが、今年は距離は少しありますが同じく同州内のPhilliesがホームチーム扱いで登場。Mets所属のTodd Frazierは少年時代にLLWSでの優勝歴があり、他にもPhilliesに1名、Metsにも1名、LLWS出場経験者がいてLittle League Classicのホスト役としては適任のチームでもあったのでしょう。アメリカの野球人気にとって草の根を支えるLLWSを補強するためにMLBが採算度外視して一試合を提供している状態だと理解してます。

スケジュールの都合上私は日曜夜のこの試合まで現地にとどまることはできませんでしたのでそちらの試合の方は現地では見ていません。MLBコミッショナーのRob Manfredもこの日はLLWSの試合会場にも顔を出しており、LLWS出場の子供たちと直接交歓するなどずいぶんとサービスしてます。子どもたちにとってはコミッショナーなんてただのオジサンでしょうが。他にはMets所属のJose Bautistaは親がスペイン生まれなんだとかで、後述するスペインチームの面々にとっては格好のホスト役。他にもMLB屈指の先発投手であるJake Arrieta、Noah Syndergaard、Jacob deGromといった面々が昼間のLLWSの試合をスタンドで観戦しながら少年選手たちにボールの握り談義を延々していたりとのどかな感じで野球文化の良さを感じさせてくれていました。

LLWSの試合の方の感想。今回は欧州アフリカ代表としてスペイン・バルセロナ市の少年野球チームが参加。初戦の日本(川口市)とも途中まで接戦を演じ(投球数制限で先発投手が降りたあとに滅多打ちにあって1-11でコールド負け)、次戦でもカナダを相手に延長戦を戦って好試合を連発したのが良かったです。スペインで野球をやっている子たちがいるんだなあというのは大いに意外でしたし、日本カナダと言った野球の強い国のチーム相手にも一方的にやられるわけでもなく戦っていたのは心強いものがあります。細かいことを言うと後攻のカナダがランナー二塁・単打でもサヨナラ勝ちかという場面で外野手を前に移動の指示を出せない監督さん(または自主的にそうしない選手)を見ると野球の機微がわかるほどには野球に馴れてないんだろうなぁとは思うものの、そんな環境下で練習して大過なく打撃守備などこなしていく少年選手たちを頼もしく感じたりもしました。
日本チームは第2戦でもパナマの大型好投手の100時速マイル相当の速球に苦戦しつつも競り勝って開幕2連勝で好位置につけてます。次戦は水曜日に対韓国戦。
国際側も米国側も熱戦接戦逆転の試合が例年以上に多く、大変楽しめました。

会場は自然の丘陵を利用して建てられており、LLWS名物外野席の芝のスロープを雨天試合中断中にも滑り降り、泥だらけになっている子どもたちがあちこちに歩いていたり。会場自体は入場無料なので近所の子はみんな来てる感じで、高校のフットボールの試合のような雰囲気(と言ってもおわかりいただきにくいでしょうが)でお祭りっぽい感じです。