イスラエルで行われているラクロスの2018 World Lacrosse Championshipのグループリーグ戦が佳境。最上位カテゴリである青組(6カ国総当たり)で優勝候補同士の米 x カナダの一戦があり、最後までわからない熱戦を制して米代表が11−10で勝利しています。
試合内容は常にリードしていた米代表をカナダが後半に入っての3連続ゴールで捉え、10−10の同点から激しいボールの奪い合いがあって米代表がリード。最後のカナダのポジションを得るところでカナダ側が米代表選手の用具違反を指摘。審判が検査したところ違反が見つかりペナルティとなって、カナダが1人多い状態で同点を目指して攻め立てたのですが米代表が逃げ切り。
これ、勝ちたかったからというのはわかりますが、なぜこんなグループリーグでの一戦で用具違反を言い立てたのかちょっとわからないです。試合の勝負どころで言い出したということは試合中に既にその用具違反には気づいていて(少なくとも疑っていて)、最後残り1分弱の1点ビハインドの時点まで申し立てを避けていたのでしょうが、グループリーグでの勝ち負けがそんなに重要でしょうか?この二カ国の実力は抜き出ていると考えられるので、順当にいけばどのみち決勝で対戦する。そのときまでそのネタはとっておけば良かったのに、と思えます。

それともカナダ側がどうしても1位通過がしたかったのかもしれません。というのは第3位の実力と思われるイロコイ族チームとの実力が接近している可能性があるからでしょうか。イロコイは今大会初戦で米代表相手に好試合を展開。前半を7−5、2点リードで折り返す大健闘。米代表を大いに慌てさせました。第3Qに一気に米代表のオフェンスが爆発して逆転、最終スコアは17−9(つまり後半だけなら米代表の12−2)で順当勝ちしてますが、イロコイの健闘は間違いない。さらに米代表は4位候補のオーストラリアには19−1と圧勝してます。どうも3位と4位の差はかなり大きそうなのです。
またその大会初戦の日はイロコイチームは11時間のフライト後にイスラエルに入国したばかりでそのまま試合、体調万全ではなかったのに米代表を相手に健闘をしている(後半スタミナ切れで失速したものの)。その後も3位をイロコイと争うと見られていたオーストラリア相手の直接対決にも快勝している。イロコイの実力は米加を除くとはっきり上のようだと。つまり米加のうち2位で通過した方は準決勝で一発アップセットを狙ってくる実力のあるイロコイを相手に全力投球の試合をせねばならない。対して1位通過なら比較的余裕のある試合で決勝進出が見込めるという状況と考えれば、カナダのこの段階での用具違反の申立=1位通過狙いには意味があったのかもしれません。
そんなことがありましたが試合結果は変わらず、米代表が勝利、1位通過をほぼ確実にしています。

ラクロスの世界選手権はついついイロコイを応援してしまいます。所属選手にはカレッジ時代に大活躍した華麗なプレーのLyle Thompsonを筆頭にしたThompson兄弟が所属。大型選手が米代表のディフェンダーをふっ飛ばしてのゴールなど、エキサイティングな場面も多々です。
その他では過去話題になることがなかったプエルトリコやフィリピンが下位ディビジョンで活躍しており、今後が期待されます。前回大会で急にイスラエルが注目を浴びたのと似た形でしょうか。