テニスWimbledonの男子シングルスで米国人John Isnerが準決勝に進出してます。32歳Isnerにとってはメジャートーナメントでの初の四強進出。準決勝の相手はナンバーワンシードのRoger Federerを準々決勝で破った南アのKevin Anderson。Isnerが第9シード ATPランク10位、Andersonが第8シード、ATPランク8位ということで互角。直接対決の生涯成績はIsnerの8勝3敗。Isnerにとっては初のメジャー決勝への大きなチャンスです。

アメリカのテニスは女子の方はWilliams姉妹が長年トップクラスのところへ、昨年夏の全米オープンで25歳Sloane Stephensがメジャー初優勝、やっとポストWilliams姉妹の新しい顔になれそうな選手が出てきたか、というところ。
対して男子の方は2003年のAndy Roddickが全米オープンを制したのが最後。近年の男子テニスは4強による寡占が続いていて米国人男子選手はメジャータイトルのチャンスはほとんどありませんでした。久々のメジャータイトル獲得なるか。決勝に進出できた場合の対戦相手は、全仏を制してきたばかりのRafa Nadalと復調Novak Djokovicのどちらか。そう四天王のお二人ですね。つまりIsnerは準決勝では若干の優位。でも決勝進出できたらアンダードッグということになります。

さて、それでなぜこのテニスの話題にサッカーがカテゴリとしてつけてあるかというとですね、もしIsnerが決勝に進出してしまうと、W杯の決勝戦と放映時間がバッティングするのではないかという点が気になったからです。つまりテニスでの意外な米国人選手の活躍が、W杯決勝の視聴率動向にマイナスの影響を与える可能性を考えているわけです。

少し前に今回のW杯の米国内の視聴率が前回大会と比較して40%以上と大幅に落ちているということを書きました。時差、米代表の出場失敗など負の要素がかなりあったのでダウンするのはしかたない。その時に書いたのは、準決勝決勝と進めば米代表が出場していないことのマイナスという要素は消える。毎大会せいぜい16強戦までしか米代表も、米代表以上に人気があるとも言えるメキシコ代表も敗退しているのが常だからです。その通りメキシコは16強で尻すぼみ敗退してます。
地元の代表が消えて他国同士の準決勝決勝となれば過去の大会との視聴者数比較などはしやすくなる。特に決勝戦は日曜日ですから時差の要素もかなり抑えられていくだろうと考えていたわけです。

ところがここでIsnserのWimbledon決勝進出という意外な変数が入ってきたかも、というわけです。W杯はFOXが放映。WimbledonはESPN系の放映。