いまさらという感じはありますが、MLBのオールスター戦をどう盛り上げるかという議論がちらほらあがり始めています。

アメスポ他ジャンルでは、NBAが今年のオールスターで東西対決を廃して久々に良いオールスターをやったわけです。その前だとNHLが3人対3人形式での試合を取り入れてテコ入れ。あれもなかなかに面白く成功と評価していい。残る4大プロスポーツだとNFLのPro Bowlはどうにもうまく行ってない感じですが、それでもAFC x NFCという従来の形式は取り止めたりしながら試行錯誤中。他だとサッカーMLSはMLS選抜対欧州の強豪クラブとの対戦をオールスター戦にして成功しています。これはMLSの選手たちにとっては数少ない有名選手とのデュエルの機会になったり、いくら相手がバルサだろうが有名チームだろうが惨敗したらリーグの恥とばかりに選手たちがやる気を出して好試合になる場合がしばしば。

つまりMLBはアメスポで最後まで残ったAL対NLというオールスターで昔ながらの形式を維持したままのリーグとなったことになります。伝統を大事にする、というと聞こえは良いですが、ビデオ判定の導入のときも一番遅れたし、何をやらせても動きが鈍いという批判をされても反論しにくい感じでもあります。
またMLBオールスターは全30チームから最低1名が参加するという選抜ルールがあるため全国区で見ると知らない選手が出てきてしまう面が他のジャンルのオールスターよりも強いです。ベストメンバーぽくない。さらには一流投手がオールスターで投げたくないと言い出してみたりと、どうも良い話題が少ないです。

AL対NLじゃないならどういう区分けがあるかというと、野球記者の提案として見かけたのは2年目までの選手やルーキー資格のある選手たち 対 ベテランという案。一聴するとそれがおもしろいのかわからず一般にはウケにくそうな案ですが、実際に選手の名前を並べてみるとルーキー側がフレッシュなスターが並びそれはそれでよく、またベテランチームの方はAL/NL問わずに選手を集めるので全員スターな感じ、本来の意味でのAll Starぽいチームになるのがミソです。
でもこういう案はMLBだと絶対通らない感じですけど。大本営のMLBの方は何を考えていることか。他にも懸案はいっぱいありますからオールスター改革なんて後回しですかね。