独立記念日の前日、火曜日の試合からLos Angeles AngelsのShohei Ohtaniが打者として戦列復帰。ちょうどその試合が全国放送だったので見ました。この日の結果は4打数無安打3三振。バットに当たった打席もあっさりレフトへのファールフライ。長い欠場からの復帰なので仕方ないうちなのでしょう。その翌日=独立記念日は2安打2得点1二塁打とOhtaniらしいスタッツになってますが試合は見てません。

このタイミングで復帰した事情としては火曜日からの@Seattle Marinersとの3連戦、そしてその翌週のホームでの3連戦とMarinersとの6試合で大きく勝ち越さないとシーズンが終了してしまいそうだからというのがあります。
今年のAmerican Leagueは4強が突っ走っている。AL東のNew York YankeesとBoston Red Sox、AL西のHouston AstrosとSeattle Marinersが4チームとも現時点で勝率.630超えのハイペース。6月下旬の時点で既にこの4強は貯金が20勝以上で、これはMLBの過去に例を見ない状況だったとか。その後一進一退あったもののこの4強態勢はまだ崩れていない。現在のプレーオフのフォーマットでは西所属のAngelsはとにかくSeattle(または東のどちらか落ちてきた方)に追いつかない限りワイルドカードの望みも消滅してしまうわけです。Angelsは今回の連戦前の段階でSeattleに11ゲーム差。5勝1敗としても7ゲーム差までにしか減りませんが、とにかくここが早くもシーズンの正念場ということでOhtani復帰を含めやれることをやる。これで負け越すようなら早くも終戦モード、トレード期限に向けて売り手側に回るべく腹をくくらねばならなくなる。その前にもう一回だけ勝負をかけてみる6連戦という事情でした。

シーズン開幕当初はOhtaniフィーバーも含めてあれだけ勝ちまくったのに7月上旬で早くも終戦というのもひどい話だなという気はします。4月の下旬に開幕絶好調同士の対決となったRed Sox戦で惨敗の連続で3連敗。6月下旬の@Bostonで再び3連敗と対Bostonシーズン全敗を食ったのが象徴的。MLB全体の本命HoustonはともかくRobinson Cano抜きのSeattleにも大きく遅れをとってAL西からも脱落の瀬戸際というわけです。Angelsは勝率5割超で普通のシーズンならこの時点で脱落ということは考えにくいんですけど、その考えにくいことが起きているという現実です。
ALは中地区のCleveland Indiansがここへきて急に抜け出し(本日現在同地区2位に11.5ゲーム差)てきたため、オールスターもまだなのにプレーオフ進出の5チームが早くも確定かという異例の事態に発展中。プレーオフ争いから脱落したチームでもきっちり動員するMLBの人気の底堅さはあるにしても、これだけ早く終戦というのはちょっとすごいです。