明日からサッカーW杯ロシア大会が始まります。アメリカ国内におけるサッカー狂の最大のセクトと言えば在米メキシコ人たち。そのサッカー狂ぶりは記号的な存在でもあり突出しています。既に彼らは日曜日のF組の第1戦 ドイツ対メキシコ戦に向けて興奮してます。前回大会の王者ドイツにサッカー狂メキシコ代表が挑む一大決戦とあってそのそわそわぶりは傍で見ていても伝わってきます。楽しそうでなによりであります。キックオフは東部時間で日曜日午前11時から。きっと彼らは日曜日に目覚めると同時に踊り狂いながらそのときを待つのでしょう。

メキシコ人って明るいなあ、と初めて思ったときは私がまだ留学生だった頃。メキシコから来ていた女学生がどこへ行ってもダンス・ミュージックが流れてくると常に踊るんですよね。それがどんな場でも。もう自動みたいに。彼女はメキシコ人といっても上流に属するお嬢さんで一般的なそこらへんの在米メキシコ人とはかなり毛色が違うひとで頭も良かったんですけど、踊るのは踊っちゃうんだなぁと思っていつも感心してました。意味もなく楽しい気分にさせてくれて一緒に遊んでいてよかったです。

2012年の国勢調査によればアメリカにおけるメキシコ系住民(合法非合法問わず)は10%を超えています。他のスペイン語系住民を足すと17%超。州ごとに濃淡があって私の現在の居住州は少ない方、さらに私の住んでいる市となるとほとんどいないのですが、サンクチュアリを宣言している都市になるとその存在感はあきらか。良いことはそういう地区にはおいしくて安いメキシカン料理の屋台があること。悪いことは彼らは無免許・無保険ドライバーが基本なので危なっかしくて車でそばも通過もしたくないことでしょうか。まあ馴れますが。