フレッシュな顔ぶれのサッカー米代表がフランス代表のW杯壮行試合に登場、地元のW杯優勝の期待を背負うフランス代表のベストメンバーを相手に好試合を展開、1-1で試合を終えてます。
フランス代表のことはまった存じませんのでTVの受け売りですが、ほぼ来週のW杯開幕戦の先発11人であろうとのこと。対する米代表は先発11人のうち10人が代表キャップ10個以下。唯一代表での出場経験が豊富なのはFW Bobby Woodのみ。本気モードのフランス代表と5万人を超えるリヨンの観客。若い米代表がなで斬りにされる可能性も指摘されていたミスマッチの試合ですが、米代表が健闘。前半を1-0リードで折り返し、終盤に同点には追いつかれたものの大きく破綻することなく90分を戦い将来に期待を持たせる試合になったかと思います。

やっぱり若い選手での試合っていうのは良いですね。若さだけが評価されるべきではないのもその通りですが、昨年のCONCACAF W杯予選を4年前と代わり映えしない面々で通過に失敗したことで大きく代表の顔ぶれが変わり、ここから4年後を目指すのだなと、失意のアメリカサッカーファンに希望の灯りを見せたという意味で大事な試合であったかと思います。
SOGは僅か2本で、そのうちの一本が入ってリードしただけであり、手放しで喜べるような試合ではありませんが、後半序盤のオフサイドで取り消された2-0になったかと思われたゴールへまでの展開も良かった。中盤の三角パスでの前進も過去の歴代の下手な米代表のそれと比較すると良いじゃないかと言いたくなる。レベルの低い話ですがそういうところから積み上げなくてはいけないのが米代表のレベルなのだと思ってます。
後半に選手交代する前までの先発のイレブンの運動量は頼もしく、W杯優勝候補国の強力フォワード陣に食らいつき、離されてもリカバリし、こういうケレン味のないサッカーが見たかった、と思い出させてくれる試合になりました。

フォーメーションは3-5-2、実質5バックの時間帯も長かった。実力差があると考えられていたフランス代表のゴール前の細かいつなぎになんとか追従していたかと思います。左SB Antonee Robinson、CB Cameron Carter-Vickersらの食らいつきぶりは名前をここに残しておきたい頑張りだったかと。GKの23歳Zack Steffen(MLS Columbus Crew)の躍動も光りましたね。過去米代表が欧州有力クラブに輸出してきた大型GKたちとは違い比較的小型ですが、一流アスリートらしい俊敏さが目立ちピンチを数々救いました。

唯一のスコアとなったのはJulian Green。前半ほぼ唯一のタッチがゴールとなりました。相手の僅かな隙を突いた思い切りの良い非アメリカサッカー的なゴールだったかと。前回ブラジルW杯本戦に抜擢登場してW杯でもゴールを決めたGreenですが、ブラジルW杯後は代表から遠ざかり、さらに例の米代表選手の二重国籍選手へのパージなどもあり久々の米代表登場。前回のW杯のメンバーなのに代表キャップ1桁とか不遇な過去4年間でした。年齢はまだ23歳。弱いのに二重国籍選手のパージとかくだらない内紛をやっていた人たちが皆失脚してやっとGreenにもチャンスが巡ってくるのかもしれません。

米代表監督はまだ未定。たぶんロシアW杯後に現職を離れるであろう外国人監督も含めて検討中ということでしょう。でも米人監督になりそうだという観測もあります。
新たに米代表のGMに就任したErnie Stewart(日韓W杯当時の米代表メンバー、101キャップ)が新代表監督選びについてのインタビューに答えていて「代表のプレーのスタイルはGMである自分が決める。それを人選・戦術に落とし込むのは新監督の仕事」ということを言ってました。なかなか大胆なことを言うなという気もします。つまり新監督には全権はないと公言してしまっている。そんな不自由な職を受けてくれる有力な監督候補がいますかね?どういう人選になるのか楽しみかつ不安です。