昨日ESPNにお騒がせBall家の次男LiAngelo Ballが出演して、現在進行中のNBAチームとのワークアウトやリトアニアでの選手活動、父親のLaVer Ballが創設したJunior Basketball Associationの宣伝などを語っていました。
語ってましたが正直お喋りはうまいとは言えない。お喋り親父のLaVerより喋る人はそうそういませんが、兄でLos Angeles LakersのLonzo Ballの方がもう少し喋れます。

LiAngeloはBall家3人の中では一番才能的に劣るとされ、昨季UCLAに行けたのもより見込みの高かった長兄・弟との3人セットでUCLAが奨学金を確約していたので入れた程度、実力はミッドメジャーリクルートのレベルとされていたのです。NBA入りは難しいとも言われていました。その後、例の中国での万引き事件でUCLAから無期限出場停止→自主退学→リトアニアプロリーグでもまれて→NBA2018年ドラフト行きを宣言となりました。現在進行中のNBAドラフトを目指す選手たちが集う各種のコンバイン(NBAの主催する69人参加の最大のNBA Draft Combineには招待されず)や個別のチームとのワークアウトセッションには参加。
本人の話によればLakers、Clippers、Golden State Warriorsとも個別ワークアウトを済ませ、Oklahoma City ThunderPhoenix Sunsなどとも接触済み、まだ数チームとの予定ありとか。
Warriorsはまだシーズン中ですから無理ですが、LakersとのセッションではLakers所属の選手と3-on-3の試合を経験するなどプロレベルの中で多くの経験を積む機会を得ているようです。そういう機会の中でLiAngeloは評判を伸ばしてきており2巡目後半でのドラフト指名もあるのではないかと持ち上げるマスコミ記事もぼつぼつ出てきています。

日本からGeorge Washington大で4年間プレーしたYuta Watanabe選手もLiAngeloと似たようなもので、ドラフト候補生が揃うNBAドラフトコンバインには招待されませんでしたが、欧州で開催された新設の
NBA Global Campに参加して揉まれていたようです。さらに個別でNBAチームとのセッションもいくつかこなしている模様ですね。
WatanabeにしてもLiAngeloにしてもドラフト指名はあっても2巡目末尾、現実的には指名は見込みにくくSummer Leagueを通して実力を証明できればというのがというのが大方の見通しだったはずですが、それはともかくとしてこのように大学の学期が終わったあとの1ヶ月に様々な経験ができてその実力を伸ばす機会や、それをアピールする機会が多数与えられているわけです。

で表題の件です。当ブログではGonzagaのRui Hachimura選手に今年のドラフトに二年生として参入することを強くお薦めしてきました。マスコミ記事でもHachimuraがドラフトの前段階にすら参加しないのは今ドラフトで最も驚きだとすら書いていますね。
Hachimuraの評判はLiAngeloやWatanabeをはるかに超えていて、ドラフト1巡目の指名も十分見込める選手だったし、一流の選手が集うNBAコンバインにも招待される可能性は高かった。
他の若い選手たちがプロを相手、または異なる才能を持つ様々なプロ候補生たちを相手に毎日汗を流す機会を得て実力を伸ばしている。プロのスカウトや背広組と面接する機会も持てている。そういうすべてのチャンスをフイにして、Hachimuraはいまもカレッジでの活動時間の縛りに合っていつも通りのGonzagaの面々と体育館で自主練してるんだなあと思うと本当にもったいない機会を逸しているのだと思わざるを得ません。
最終的にカレッジにもう一年戻るという判断をするのは構わないとしても、代理人を雇わなければカレッジに戻れる状態でこれらのすべての経験ができて才能と経験値を大きく伸ばせたのに。誰がなにをHachimura選手に吹き込んでこれらの機会を邪魔したのかはわからないですが、ひどいアドバイザーもあったものです。来季Gonzagaで全米トップクラスのものすごい活躍をしないとこの損はHachimura選手が取り返すことはできませんが、もうこうなった以上それを目指すしかないですね。頑張っていただきたいです。