MLB New York Mesの先発投手Jacob deGromがまたも見殺しに遭ってます。昨日のChicago Cubs戦で先発7イニングを自責点1、13奪三振の快投をしながら味方打線が打てず勝ち星つかず。試合は延長14回で1-7でMetsが敗戦してます。ゼロ封しないと勝てない状態が常態になりつつあります。チームの成績も3連敗で5割を割って脱落の危機です。

deGromはこれで4試合連続で「7イニング投球、自責点1または0」としながらその登板した4試合のMetsの戦績は1勝3敗。投手成績としては防御率1.49でNational Leagueトップ。ファンタジーベースボールなら堂々の成績でしょうが、deGrom自身についた戦績は4勝0敗。リーグトップの勝ち頭は9勝1敗(Max Scherzer=Nationals、防御率リーグ2位)ですからdeGromの今季の快投の連続が勝ちにつながっていないかが知れます。直近の4試合以外にも7イニング以上投げて自責点0の試合が2試合あるので計6試合で素晴らしい投球をしたことに。これぐらいやらないと防御率1.49なんていう数字は出ないです。

deGromは大学野球出身者。フロリダ州にあるStetson大出身。金曜日からカレッジの方では野球のNCAAトーナメントが始まっていて、Stetson Hattersは今年もNCAAトーナメントに進出して連勝スタートしてます。全国的には無名校でしょうがNCAAトーナメントでは出場常連です。今年は全米11位としてトーナメントに進出・現在進行中の地区大会(各地区4校、ダブルエリミネーション)のホスト校もつとめています。フロリダ州にはカレッジベースボールの強い学校が多く、過去はホスト校にはなれずアウェイでNCAAトーナメントを戦い敗退を繰り返していたんですが今年はちょっと違うようです。熱いプレーのビデオクリップがTwitterなどで流されてます。

deGromはStetson時代は1-2年次は野手ショートとしてプレーしていたんだというのだから人生はわからないもんです。2年次後半から投手起用が始まり3年次に当初はクローザー、そして先発へとスライド(但し本人は野手志望でその年も野手としても起用)。その3年次にMetsから9巡目ドラフト指名されプロへ。そんなところからMLBを代表するような投手が育ってくるんですね。
なんでもカレッジ時代に現Boston Red SoxのChris Saleと投げ合った試合があって、Saleの方をドラフト有望株として注目して見に来ていたプロのスカウトが無名の野手からコンバートされた初年度のdeGromを見つけたのだとか。それってドラマだよなあと感心してしまいます。Chris Saleの今季ここまでの成績は5勝3敗防御率3.00と好調Red Soxのローテを守っています。我々は知る由もないですが、たぶんこの二人、今も相手の成績を気にしていたりするんじゃないでしょうか。Stetson対Florida Gulf Coastの野球の試合なんて地元以外は誰も気にしていないはずの試合が、実は将来のMLBのオールスター投手同士の投げ合いだったなんて。

Stetson出身者としてはAmerican League Cy Young賞受賞者Corey Kluberもいます。Kluberについては野球ファンには説明するべきことはなにもないでしょう。今季序盤にLos Angeles AngelsのルーキーShohei Ohtaniがキャリア2本目のホームランを打った相手というとよりわかっていただけるでしょうか。ホームで3試合連続ホームランデビューしたOhtaniが2本目を打った相手。現役バリバリのCy Young投手から打ったことでOhtaniは本物だという評価が高まったその相手投手です。
今季のKluberは8勝2敗でAmerican Leagueの最多勝、防御率も2.02と今年もすごいです。あの2ランホームランを打たれていなければKluberの成績は9勝で防御率が2点以下だったかも。KluberとdeGromは年次が3年違うので同時にプレーしたことはないです。
小規模校(学生数2500人)から2人もMLBのエースが育つというのは大変なことで、それも現在のStetson野球部が地区大会をホストできるほどの実力を持つようになった原動力なんでしょうね。高校卒業時には芽が出ていないけどまだプロを目指したいなんていう意欲ある選手ならStetsonで頑張ってみようと思うんでしょう。