Cleveland Cavaliersが地元に帰って2連勝でNBAプレーオフ東カンファレンス決勝を2勝2敗のタイに戻しています。これで敗れたBoston Celticsは今プレーオフでアウェイで1勝6敗とまるでアウェイで勝てません。レギュラーシーズンを東2位で抜けているのでホームで勝ってさえいれば勝ち抜ける。アウェイで負けまくってもこうしてまだカンファレンス決勝でタイなんですけれど、それにしても随分極端な戦績になってます。

ビデオを見直したりしているわけじゃなくて試合を生で見ただけの戦術面の感想です。
Cavsがシリーズ序盤2連敗から立ち直った理由ですが、ディフェンスが格段に良くなっているというのは見るからにそうです。ただシーズン中あれだけディフェンスがダメだったCavsに何が起きて急にこんなに良くなってきたのかの解説を見かけません。
私が知る限りどこも指摘していないのですがこの点はどうでしょうか。Celticsにはゴール下に入ってからのキックアウトでの3ポイントシュートがないと見なして、CavsがCelticsの誰に対しても思い切ったダブルチームに行っていることや、同じく外へのパスがないと決めてかかり味方のダブルのヘルプも来ると最初から頼りにして抜かれるのを気にせずにショットブロック狙いに意識を集中しているのが功を奏したのではないかと思います。現在のCelticsは核になる明瞭なオフェンスのエースがいないので守る方は的が絞りきれなくてやられてしまう面があると思いますが、逆に誰であろうとインサイドにペネトレイトしてきた選手は思い切って囲んでしまう。普段ダブルチームで囲われることの稀なBostonの若い選手たちがそれで出口プレーを失ってしまう場面が多かったと思います。

東西ともにカンファレンス決勝は大量点差の試合の連続で、今日の東第4戦が初の接戦風だったのですが、結果的には第1Qでついた約15点の差が縮まりきらないままで試合を通して推移した試合になりました。第5戦でBostonがホームに帰ってCavsディフェンスを突き崩すオフェンスを発見できるのかどうか。シリーズの、そしてシーズンの帰趨を決める大事な第5戦になります。

追記。第4戦の終盤でShinsuke NakamuraのWWEでの入場テーマソングが会場でながされてましたね。