NHLはレギュラーシーズン終了目前。各チームが2〜4試合を残すのみ。全16チームのプレーオフの枠のうち東西カンファレンスでそれぞれ5チーム=計10チームがプレーオフ進出を確定させています。

今季シーズン前の優勝オッズと見比べるとおもしろいです。スポーツ賭博は様々ありますが例えばここですと、本命に2連覇中のPittsburgh Penguinsなのは良いとして、オッズ2位にEdmonton Oilersが挙げられているのが目を引きます。Edmontonは西の13位に沈んでおり既にプレーオフの望みなし。若きスターConnor McDavidを擁して上位進出が見込まれStanley Cupコンテンダーと見なされていたということでしょう。しかし結果はMcDavidがやってくる前までの定位置の西の最下位近辺に戻ってしまってます。McDavid個人は期待を裏切らない好プレーぶりで頻繁にハイライト場面を毎週のように見かけますが、チームはまるで冴えず。
McDavidと同期ドラフト全体2位で入ってきたJack EichelのBuffalo Sabresは東の最下位16位。オッズを見るとこちらはシーズン前から期待はされてなかったのをさらに下回ったという感じでしょうか。McDavidもEichelも個人はドラフト時の期待に応えていると思いますがチームは彼らがドラフトされる前と同じ定位置に戻っちゃってますね。どうしたものか。

逆に悪オッズを見事に裏切って既にプレーオフ進出を確定させているのがVegas Golden Knights。Vegasに関しては文句のつけようのない創設初年度。Knightsの地元Las Vegasの賭け屋さんもGolden Knightsを当初オッズ単独最下位の200分の1の確率として予想していた。これ、おふざけだかご祝儀だかでVegasに賭けている人は楽しいシーズンでしょうね。
VGK以外ではWinnipeg Jetsも良い方に期待を裏切ったことに。VGKがいるので目立ちませんが移転フランチャイズが新しい土地で新たにプレーオフの歴史を刻めるか。

Pittsburghは既にプレーオフ進出は確定させているものの現在東カンファレンス全体で5位相当の成績。決して本命らしくレギュラーシーズンを圧倒したというような成績ではない。
もちろんNHLのプレーオフは毎年のことながらトップシードであることの優位性はほとんどありません。NHLを連覇した2016-17シーズンも2015-16シーズンもPittsburghはメトロポリタン地区2位でのプレーオフ出場でした。今年も同地区2位につけている。なんら問題なしということか。
問題があるのは毎年メトロポリタン地区首位ながら毎度二回戦でPittsburghに負けるWashington Capitalsの方です。今年も同地区1位通過するCapitals。NHLの現行のプレーオフの組み方は同地区内の相手とプレーオフ二回戦を戦うフォーマットなのでどうしてもPittsburgh超えをしないことには栄冠への道が開けないのです。今年こそWashingtonの年になるのかどうか。