出先だったので更新が遅れました。March Madness二回戦が終了。数多くの上位校が敗戦した四日間になりました。まとめます。第1シードでは史上初の第16シードに敗戦したVirginia、さらに昨夜逆転負けを喫したXavierと二校が早くも姿を消してます。第2シードでは22点差をひっくり返されて悪夢の大逆転負けでCinicinnatiが敗戦。4分ほど残りで無駄なファールでエースが退場になってからまくられました。さらにエリート校North Carolinaが21点差惨敗でこれも日曜日の二回戦で敗退。前年優勝校のNCAAトーナメントでの敗戦スコアとしては過去最悪だそうです。それ以外にも第3シードでMichigan StateがFirst Fourから勝ち上がってきたSyracuseの伝統芸ゾーンディフェンスをまったく攻められず3ポインターを放り込むばかりの試合となり、終盤その3がまったく入らなくなって敗戦。同じく第3シードのTennesseeは第11シードLoyola Chicagoの最終盤の逆転シュートを食って敗退。

地区別では南地区が第1シードから第4シードまで全て二回戦までに敗退。これは史上初の事態。これで南地区は第5シードのKentukcyがトップシードでFinal Fourに向けて視界良好。同地区の残りの相手は第9シードKansas State、地区決勝の相手は第7シードNevadaと第11シードLoyola Chicagoの勝者。Kentucky、あんまり強そうじゃないんですけどね。エースKevin Knoxがファールトラブルでベンチに下がった時間帯には第13シードBuffaloにかなり苦戦。ただKnoxはシーズン前半と比較すると自信と貫禄がついています。NBAドラフトでも堂々の上位指名を確定的にしています。

第1第2シードが消えた西地区は第4シードのGonzagaの二年連続でのFinal Fourが有望。第3シードはBig TenトーナメントチャンピオンのMichiganですが、Michiganの二回戦は大苦戦、最後ブザービーターで勝ち抜けましたがGonzagaの方が調子は良さそう。Michiganに破れたHoustonはもったいなかったです。鼻っ柱が強いPG Rob GrayがAACトーナメントでもNCAAトーナメント一回戦でもチームを引っ張ってきたんですがいずれも一歩足らずに敗退。Grayはいい選手ですね。

他の二地区は安泰に近い。東地区は1-2-3-5とほぼ順当。第5シードは開幕前から推していたWest Virgina。中西部は上でも書いた第11シード扱いのSyracuseがいますが、他は1~2~5シード。次戦のDuke x Syracueの対決は楽しみ。
Kentucky、Gonzaga、Villanova、KansasがFinal Fourの最有力という感じでしょうか。

NBAドラフトという方向から見ると上位指名候補の選手の所属校が早々に敗退しているのが目立ちますね。Arizona DeAndre Ayton、Missouri Michael Porter、Texas Mohamed Bamba、Oklahoma Trae Youngなど候補本人も不本意な試合でカレッジキャリア終了になりそうです。プロのスカウトはトーナメントだけでなくレギュラーシーズンその他も細かくみて査定するでしょうが、NBAのオーナーなんていうのは我々と大して変わらない程度の査定能力でしょうからNCAAトーナメントの活躍はドラフトの順位にそこそこ影響するはず。そういう意味では二週目以降まで残ったKentuckyのKevin Knox、GonzagaのRui Hachimura、Texas A&M Robert Williams、Villanova Mikal Bridgesなどはドラフト株を上げるチャンスで、今後の活躍が注目されます。DukeのMarvin Bagley IIIなんかは不調でも活躍してもトップ3指名は確実ですからそういう意味では注目度は低いかなと。NBAファンで上位指名権を持つチームを贔屓にしているファンの方は逆にBagleyは注目ですね。