寝ていてその試合を見てません。残念、歴史的瞬間を目撃できませんでした。我がスマートフォンがBreaking News!として知らせてくれたんですけど眠くて寝てました。なんと。68校全代表のうちの全米ナンバーワンシードだったVirginaが惨敗。March Madness開幕前にVirginia(および第2シードCinicinnati)はロースコアリングのチーム、ここを破るのは突発的なオフェンスのチームとご紹介していたんですが、なんと第16シードUniversity of Maryland Balitmore-Countyがその突発的オフェンスを繰り出す学校になってしまうとは。組み合わせが発表になったときにはUMBCがなんの略かわからず、University of Michigan Battle Creekかな?America East所属だから違うか...などと言っていたのが、なんと。最終スコアも驚愕の74-54、20点差。Virginiaの得点力は今季こんなものですが、74失点。31勝2敗、あのACCを20勝1敗という圧勝で駆け抜けてきたチームがまさかの一回戦での惨敗敗退となりました。
March Madnessの過去の最大のアップセットは15位シードによる2位シード撃破が計8度記録されているんですが、16位シードの勝利は史上初。15位シードによるアップセットは8度のうち2012年以降に4度とマイナーカンファレンスのチャンピオン校の力量がアップしているという兆しはあったものの、まさか。

ところがこれを予想していた人が身近にいてびっくりしてしまいます。私がESPNで作っているグループの同僚でなんとこれを当ててる人がいるのです。この方のブラケット予想は初日16試合全部正解(第13シードBuffaloの対Arizona圧勝含む)。まぐれだろ、明日はUMBCとか選んでるしすぐ追いつけると高を括っていたら二日目午後もMarshallとかButlerも当ててその時点でまだパーフェクト。結局二日目終えて32戦中29試合を正解してESPNの全エントリ17,300,000のうちの91位につけていらっしゃいます。私の予想も好調で26試合正解(ESPN全体で99.5%)と普通の年ならグループトップでも不思議じゃないのに負けてます。ぐぬぬ。
ESPNの予想全体トップには32試合中31試合を的中させた方が4名(パーフェクトはもういない)いますが、4人とも唯一外しているのがUMBCの今日の勝利。当てるつもりでエントリしていたら当たらないでしょこれは。
UMBCの勝利を「当てたぞ」と自分の予想ブラケットの画像をSNSでアップしていた一人がFAUのフットボールHC あのLane Kiffinだったりするのが笑えます。彼の予想は他にもアップセットだらけで当てる気がほとんどないモノ(オフィス内の賭けへのカンパみたいなものでしょう)なのでまあたまたまってことですが、本気で当てる気がある人がUMBCを選んで当たっちゃうというのはすごいかなと。

UMBCで28得点と鉄壁Virginiaディフェンスを叩き潰したJairus Lyles。なんでも彼の両親はViginia出身者だとか。父親は同校でフットボールを4年間プレーした後NFLにも所属したそうです。Jarius本人も高校の最上級生のとき2013年のリクルートランキングで100位以内200位以内に名前が上がった選手だそうで、そういう選手がなぜか完全無名校で4年間を過ごし、最後の最後にカレッジバスケットボールの伝説の人になってしまったんですねー。すごいですね。高校卒業当初はVCUに入学したものの気が変わってUMBCに転校したとか。確かにVCUの2013−14シーズンの新入生として3つ星リクルートとして名前が載ってます。当時のVCUのHCは若きカレッジの名将と目されていたShaka SmartがTexasに引き抜かれる前。何か合わないことがあったのかShakaのVCUを辞めて無名校でバスケをやる選択。そして伝説に。いやはや。
アメリカのバスケの選手層の厚みってすごいですね。