憶測を少し書こうかと思います。George Washington大で四年間のeligibilityを全うしたYuta Watanabe選手のケガについての診断情報が試合後一週間ですがまったく出ませんね。これはコメント欄で少し書きましたが、あの試合が終了した時点でWatanabeのカレッジバスケットボール選手としての現役期間は終了したので選手の情報としては学校側はもうタッチすべきではないし、発表しないというのは想像はできました。実際なにも発表ありません。Watanabe選手個人からのSNSでの情報発信もありませんね。
速報のような形でケガをしたナイトゲームの当日のうちに負傷は比較的軽微という情報もあったようですが、これは多分信憑性は乏しいです。足首を強くひねってひどい腫れがあったわけですが、あのタイプのケガでは靭帯の損傷の程度で診断が決まるはず。靭帯の損傷程度は外部からはわかるはずもなくつまりMRIでの撮影がほぼ必須、追って医師の診断という流れになります。X線撮影はアリーナ内にその施設がある場合すらありますからすぐですがMRIはそうは行かない。
アメスポの愛好家の皆さんは各ジャンルでの怪我人が出た時に「翌朝にMRIを撮影する」として発表されるのがほとんどなのはご存知の通りかと思います。一番早くてそんなところでしょう。メジャースポーツのプロアスリートであってもそうです。終夜営業のMRIがあるとは考えにくく、Watanabe選手がケガをした試合は午後8:30試合開始。真夜中にMRIを撮っているとは考えにくい。よって試合当夜に速報のような形で出た情報は憶測情報と考えた方が事実に近いのではないかと思われます。
カレッジ最終年の成績を踏まえるとNBA Summer Leagueに行くことが現実的な目標であったであろうWatanabe選手。カレッジでの現役選手でもないので靭帯損傷の程度を公表することは必要がない。プロを目指すために代理人を既に確保しているのかどうかは存じませんが、代理人がいればまずケガの情報は当面伏せておけとアドバイスするのは確実でしょう。いずれにせよ将来ある身ですから焦らずきちんと治していただきたいです。今学期の学業の残りもあることですから米国内での治療とするのか日本に戻っての方が良いと考えるのか、手術となった場合は今年のSummer Leagueはまったく間に合わないと推測できるのにアメリカに残って治療を続けるのが良いのか、いろいろ判断もあることでしょう。
ちなみにケガの当日の足首の写真がWatanabe選手のお母様のTwitterにアップロードされています。尋常な腫れではないと思います。
https://twitter.com/kumi361030
http://number.bunshun.jp/articles/-/830205
> ──まず、一番気になる故障の状態を教えてください。試合直後にはX線では異常がなく、
> 捻挫とのことでしたが、あの後、さらに検査をしたのでしょうか?
> 「あのときのX線だけです。ドクターが診てくれて、骨などには異常なかったんで。当然、
> 毎日ケアはしてはいます」
> ──全治どれぐらいと言われていますか?
> 「トレーナーから“several weeks(数週間)”と言われたので、正確にはわからないんです
> けれど、この数日で思ったより早く回復しているので、あと2週間ぐらいあれば、多少ワーク
> アウトはできるぐらいまで回復するかなと思っています。ただ、完治までだとまだしばらく
> かかると思います」