7人制ラグビーのWorld Rugby Sevens Seriesの今季第5戦、USA SevensがLas Vegasで行われ地元米代表がホームでの初優勝しています。シリーズ通算では2015年のロンドン大会以来の二度目の優勝になります。2004年にUSA Sevensがスタート、Las Vegasで毎年シリーズが開催されるようになったのが2010年からで、やっとホームでの優勝を達成しました。今季オーストラリア大会での4位、昨年のUSA Sevens3位とあわせていよいよ実力が世界レベルに近づいてきたということになるんでしょう。

決勝戦はアルゼンチンを相手に完勝28−0。14-0で折り返し、後半最初のプレーでアルゼンチンの深いところへのキックオフをさばくのに苦労したもののそこから3トライ目をもぎ取ったので勝負を決めました。最後はサブで入った最速Carlin Islesがスピードで相手を振り切ってダメ押し4トライ目。あっけないぐらいの快勝でした。アルゼンチンは密集でのボールの手かきなどつまらない反則も多くもの足りない感じでもありました。
今トーナメントは巡り合わせもよく、シリーズの首位2位の南アフリカとニュージーランドがそれぞれアメリカと対戦の直前の試合で敗戦して米代表は強豪と対戦せずに優勝できました。これで勝点22を追加してシリーズ全体では6位となってます。

トップスコアラとなったのはPerry Baker。Islesに並ぶ米代表のスピードスターです。元NFL Philadelphia Eaglesにドラフト外入団した経歴ありですがNFLでは出場経験なし。その後Arena Footballを経てラグビーセブンス入りしています。カレッジはDivision IIのFairmont State。つまりはフットボールでは無名の選手です。決勝戦でも4人抜きのトライを決めるなどオープンフィールドでの脅威になっています。
NFL離脱・カレッジフットボールのトップクラスのアスリートが何人もラグビーに本格参戦すればアメリカラグビーはすぐに強くなる、という期待というか憶測というか、そういう話はしばしば語られます。既に何人かがセブンス・15人制に挑戦しているのですが攻守一体のラグビーに馴染めないのかなかなか芽がでない中でフットボールでは無名のPerry Bakerが戦力になったということになります。守備の面ではBakerのところはまだまだ怪しく、決勝戦ではアルゼンチンの圧力が弱かったこともあって破綻しなかったもののはらはらさせるところもありました。

放送はESPNEWSで。ESPN.comではラグビーセブンス勝利の報道はトップページからは見えません。つまり群小のマイナースポーツ扱いです。
ラグビーセブンスのアメリカ進出では欧州ベースのGran Prix Rugby SeriesがLos Angelesをそのサーキットに組み込むという発表が昨年あり(場所はMLS Los Angeles FCの新スタジアム)、ラグビーセブンスとしては高額の賞金マッチを企画し、7年契約をしたとか。徐々にアメリカに浸透中とは言えます。

追記 試合翌朝のESPNEWSの画面したのスコアを表示するところで、ラグビーセブンスの優勝のことを知らせていました。他方メイン局であるESPNの方では表示なし。時間帯によっても変わるかとは思いますがそんな感じです。