NFLのドラフトコンバインが始まっています。Penn StateのRB Saquon Barkleyがベンチプレス、40ヤードダッシュなどで高い数字を叩き出し、本人のキャラもプロ各位に好評だったようでドラフト株が急上昇。「チームのモラルを高めてくれる、周りのすべてをポジティブに変えてくれる稀な資質の持ち主」とまで言う関係者もでるほどの好評ぶり。
当ブログでは彼が練習の虫であることを過去にも紹介していますし、またフィールド外での問題の心配ゼロの好選手ということはわかっていたわけですが、今回のコンバインで上位指名権を持つチームがこぞってBarkleyへの好感触を示して追認。特に全体2位の指名権を持つNew York Giantsが強い興味を示しているようです。
Giantsは今週新GMが、Eli Manningはまだ数年やれるなんてことを言い出して周りを驚かせているのとセットで考えるとドラフトではQB獲りではなくBarkleyに行く可能性があるのかもしれません。それともEliがまだできるとかっていうのは煙幕で本当はやっぱりQBで指名に行くのか。Barkleyは最弱Cleveland Brownsに指名されることも構わないとしているとされます。

Barkleyはカレッジ時代、Penn Stateに入学して最初に同校のウェイトルームに行った。その壁には各トレーニングの最高記録が記されているんだそうですが、Saqounは同僚たちに自分がPenn Stateを離れる前にあの壁の記録を全部自分が書き換えると宣言。入学当時は他の新入生たちと重量・ラップともにそれほど大きな差がなかったと同級生たちは言うんですが、Saquonは黙々と取り組んで見事にすべての記録を塗り替えたそうです。今回のコンバインでもRBでベンチプレストップタイ。40ヤードダッシュもコンバイン史上5番目の速さとか(現時点で記録は非公式ですが)。
TVインタビューでも賢そうな受け答え。様々なひねった質問にもにこやかに答えていました。ESPNでは「グリーンルームに家族・友人・チームメイト以外の誰か3人の同席者を選べるなら誰にしますか?」なんていう(くだらないといえばくだらない)質問をしていて即答で最初に「Barry Sanders」なんて答えてオールドスクールぶりを発揮していました。NFLの背広組の年齢層にはウケそうないい回答ですね。

いまどきのNFLではRBというポジションの重要性は低い。いくら好選手でも全体1位、2位で獲るということが起こるかどうかはわからないですが、Saquon Barkleyが順位を上げるようだと5位Denver Broncos、6位New York JetsといったQB指名の可能性のあるチームにQBの選択肢が増えるということになるかも。