いやーすごい試合になりました。この試合を五輪の決勝で見られる幸せ。ロシア、ドイツ両国で語り継がれるであろう緊迫の名勝負でした。日本で観戦した皆さんもお楽しみいただけたかと思います。こういう試合こそがそのスポーツがそれまでファンでなかった方々のハートを掴む試合なんだなと、興奮冷めやらないアメリカ東部時間午前2時半であります。土曜日なので大丈夫です。(女子の決勝は平日の午前2時過ぎ終了だったので辛かったです)

正式にはロシアではなくOrympic Athletes from Russia, OARが4−3、延長戦の末ドイツを下しています。第3ピリオドの試合展開はもう大変でした。ロシアの勝ち越しゴールが決まって2−1となってあー残り時間も少ないしこれはロシアの貫禄勝ちコースか、と思ったところからの10秒後のドイツの同点ゴール!続いてドイツの逆転の一撃!試合時間が2分強になってからの追うロシア痛恨の反則!しかしショートハンドとなったロシアがゴーリーを引き上げて最後の攻撃で同点!すごい展開で痺れました。
延長戦ではドイツがハイスティックの反則をとられて4人対3人(延長戦は4人対4人なので)。ロシアがアレを狙ってるのがわかっていたと思うんですが、3人のドイツディフェンスの真ん中を横切る横パスからのワンタイマーが技あり鮮やかに決まって熱戦に決着を着けました。

ドイツに肩入れして見ていたので残念ではありますが、これはホッケーというスポーツにとっての勝利と言える素晴らしい試合でした。見て良かった。ホッケーというスポーツにありがとうと言いたい、ホッケーの良さを存分に味わえる試合でした。

細かい話で言うとドイツの逆転の3点目が、ロシアのお馴染みPavel Datsyukのドイツ陣内でのパックロストが起点になっての速攻でのゴールとなりました。ロストしたあとのDatsyukの必死の追従もスピードが足りずディフェンスにまわりきれなかった。あれがね。ドイツが逆転したのは飛び上がって喜びましたが、あーこれでロシアが負けてしまうとDatsyukの現役最後のプレー(本人は引退宣言してるわけではないですが)がロシアの敗戦の原因になってしまうじゃないか、それはちょっとつらい。あれほどの好選手の記憶に残る最後のシーンがこれになっちゃうのは嫌だな、と。
しかし終わってみればすべてがうまく行ってロシアが苦しい試合をものにしました。Datsyukご本人はNHLの当時と同じで勝ってもあんまり嬉しそうでもないのが、ああいつものDatsyukだなあと、それも良かったです。

これでロシア・OARは今大会を金メダル2個でフィニッシュ。通常のロシアなら不満な数でしょうが、数は足りなくても勝ったのが女子フィギュアスケートシングルとアイスホッケーという冬季五輪の花形種目ふたつで、どちらも壮絶な勝利でしたから、ロシアの国民も溜飲を下げたことでしょう。ロシアへの処罰という意味ではあまり処罰にならなかったことについては批判的な意見も当然あることでしょうが、それを封じてしまうようなパワーがスポーツがもたらす感動にはあるかなとも思いました。