今季からNHLでは相手ゴールに対してそのオフェンスポジションの際にオフサイドがあったかのビデオ判定を要求するチャレンジに新たな罰則が設けられてます。実際にそれを試合観戦中に出くわしたので少しそれについて。
ヘッドコーチが相手ゴールに対してオフサイドの反則があったかどうかをビデオ判定を要求して問うことができます。昨季まではその要求が間違っていればタイムアウトを剥奪されていたんですが、今季からはタイムアウト剥奪に加えて遅延の反則を課されることになっています。つまり相手のゴールは有効と判定された上に、再開時に自軍は1名ペナルティボックス行きのショートハンドとなるわけです。これは基本的には時短策です。昨季までのルールだとビデオ判定でゴールが無効になりそうになくても、タイムアウトをどうせ使うタイミング(試合の終盤など)であればチャレンジしておけば良い。30秒のタイムアウトの権利は失うけれど、ビデオ判定を審判がしている間に30秒よりもずっと長い試合中断となるので実際にはタイムアウトをとったのと同じまたは有利であったわけです。つまり無駄なチャレンジが発生していたとNHLは判断したわけです。
2016−17シーズンにはオフサイドへのチャレンジは117度あって判定が覆ったのは39度。数字だけで言えば3分の1も覆っているならさほどチャレンジが濫用されている数字には見えないですが、NHLはこれでも遅延が気になったようで、今季からはとりあえずチャレンジという行為に遅延の反則を課すことで歯止めとしました。これはコーチのチャレンジを制度化しているNFLやMLBにとっても参考になるルール変更かと思います。

メジャースポーツにおけるビデオ判定はもう止められない流れですが、しばしば試合の流れを悪くしているのは見かけるところ。それには歯止め策が必要であり、NHLが問題が拡大する前にどんどん手を打っているのは賢明であると思います。