Josh McDanielsのIndianapolis ColtsのHC就任撤回問題について少し考えてみたいと思います。

2017年を全休したColtsのQB Andrew Luckの肩の怪我の状態が悪いという可能性は時々聞く話ですから、確かにColts関係者にとっては気になる噂でしょう。McDanielsの耳にも当然入っていたはず。
もうひとつの噂話としてNew Englandの内部の亀裂についてもESPNなど大手メディアも含めて報道されています。シーズン半ばでのJimmy GaroppoloのトレードにBill Belichickが激怒したのが発端とされ、シーズン終了後にオーナーのRobert KraftとBelichickの間の話し合いは不可避という話として伝えられていました。Belichickはその事実関係を問われてもいつもの調子で答えていないので事実かどうかもわかりませんが、あったとしても不思議ではないところか。
McDanielsの翻意以降、その説明としてDeflategateを告発したIndianapolisへのNew Englandによる報復だ、という説も出てます。もうそろそろ一般のファンが忘れかけているいまになってDeflategateを蒸し返すような無意味なことをNew Englandが選択するというのはちょっと荒唐無稽な気がしますが、とりあえずそういう説もあるようです。

さあこれらの噂を踏まえてどう読むべきか。
まずLuckの復活の可能性。実は公表されている以上にLuckの怪我が深刻で2018年シーズンの復活もわからないということを確定事実としてHC就任となった直後にColtsから知らされ、McDanielsがHC職受諾を翻意したという可能性。このパターンがあるのかどうか。McDanielsも噂は承知の上で就任交渉をしていたのは確実です。交渉過程で当然質問もしたことでしょう。それがその交渉過程とは違う事実が就任合意後に明らかにされたらIndianapolisでの先行きに不安を感じるのはわかるように思います。エースQB不在のチームという不安と、それを隠してHC交渉をするColtsという組織への不安の両方で。
Luckの状態が本当のところどうだったのかはこれから詳らかになるのでしょう。今すぐはわからなくても後からLuckがキャンプに入る時期になってもプレーしないとなればそれがMcDaniels翻意の真相(少なくともその一部)でしょう。今回のどんでん返しについてColtsファンや地元マスコミからは不満やMcDaniels非難の声は上がってますが、Colts本体からは非難声明が出ているわけでもないので、Colts側にも表面化していない非がある可能性を感じます。あり得る話としておきたいと思います。

Luckの状態が2017年シーズン中に悪化した可能性、予想よりも経過が悪い可能性は今回の件以前に感じたことはありました。というのはシーズン開幕直前になってColtsはNew Englandから第3QBだったJacoby Brissettを慌てて獲得しましたよね。あれを知った時にはColtsはLuckのシーズン中の復活を信じていたのではないかと思いました。BrissettでLuckの復活までなんとか細かく勝ち星を重ねておいてLuckの復活を待ちたい、復活後になんとかプレーオフに届く可能性のある星勘定にしておきたい、という話かなと思っていたのです。でも現実はLuckは復活せず。Coltsは忘れたいようなシーズンになりました。あの慌ててBrissettを獲った経緯が気になっていました。最初からLuckが全休だと思っているなら無理にBrissettを獲る必要がない。手持ちのバックアップQBでタンキングでもしていればよかったのです。それなのにわざわざBrissettをあのタイミングで獲ったということはLuckの2017年中の復活があるとColts内部では信じられていたことの現れであると思うのです。でもそれが途中で変わったというふうに見えます。
この事実経過とセットで考えると先に書いたColtsが隠していたLuckの状態の悪さ・悪化をMcDanielsが内部に入ってすぐに知ったというパターンはありそうです。

New Englandからのなんらかの引き止めはあったように感じます。先の記事で書いた通りでNew Englandはコーチ陣が総入れ替えに近い混乱の中でした。Super Bowlまで進出したので翌シーズンへの準備は他のチームより遥かに遅れている。McDanielsをキープできるならしたかったはずで、McDanielsから変心して逆転残留の可能性を打診されたらNew England側は承諾しそうです。
ただColtsのHC職に就くのが確実と報道があってからPatriotsが将来のHC職確約も含めた強力な引き止めをした(逆に言うと就任発表以前はそこまでの好条件の提示をしていなかったのに急に火曜日になってから好条件にした)という可能性があるかどうか。
HC Belichickとオーナーの確執があるとして、それがSuper Bowlから2日後の火曜日の昼間に解決または決裂していたんでしょうか。McDanielsを後継HCとして確約するようなところまでオーナー側が決断していたのかどうか。もしPatriotsの不和が噂に言われているようなGaroppoloに関することが発端であるならば、それはつまりPatriotsの将来をどうするか、Brady後をどうするかというHCとオーナーの意見の相違であるはずでそう簡単に話が決着しそうな感じはしません。ドラフトやFAの代替選手の検討もその話には含まれるであろうからです。もちろんオーナーが独走で既にBelichick後に向けて動き出している可能性は否定できないので、後継HCを殺し文句にMcDaniels引き止め工作はあったという可能性も排除しきれませんが、それ単独でMcDanielsを既にColts就任が発表されたタイミングで翻意することはなかなかできないようにも思えます。