UCLA QB Josh RosenとUSC QB Sam Darnoldが相次いでNFLドラフト入りを宣言。40分差で宣言が公表されたようで、同市内の二人の間になんらかの意思疎通があったんでしょうか。

ドラフト予想はもう少し先にならないと意味がないので避けますが、今季16戦全敗(昨季から通算1勝31敗)のNFL Cleveland Brownsが全体1位と4位の指名権を持っており、少なくともどちらかの指名権を使ってQBを指名すると予想されています。RosenとDarnoldがドラフト入り宣言を遅らせていたのはBrownsに指名されたくないからだ、という噂も流れるほどBrownsの最悪ぶりは際だっています。Brownsの弱さはドラフトの不手際というよりも選手育成能力の欠如の方にあるとされるためRoseやDarnold、またはWyomingのJosh Allenといった今季のカレッジの有望QBたちの誰が入ってもそう簡単に勝てるようにはならないと言われてます。

Clevelandの若手育成の不手際の印象を強める話題がレギュラーシーズン終了後にもありました。カレッジの各校の最上級生を集めたSenior Bowlという試合が毎年あります。これをNFLチームのコーチ陣が指導するのです。つまり選手たちにとっては疑似NFL体験となるし、指導する側からすると一種のオーディションの機会となるのです。ドラフト上位指名確実な選手は来ませんが。

でその指導に当たるのがDenver BroncosとHouston Texansとなると昨日発表になりました。昨年はCleveland Brownsがその任に当たり、計4名をSenior Bowl出場者から獲得しました。他のNFLチームよりドラフト下位の選手の選別で先んじることができたというわけです。今季も再びBrownsはやる気満々だったのが、なんでも昨年の同イベントでの練習セッションがグダグダで批判を浴び、それが理由かどうか今季はその任から外されたというのです。やれやれという感じです。

他にもBrownsは今季途中、トレード期限直前にQBを獲得することを発表しながら、実はNFL本部へ送るべき書類を送り忘れたという情けない理由で獲得失敗したという事件もあり現場から背広組までたるんでいそう。その辺の事情を見ているとRosenにせよDarnoldにせよ行きたくなくなるのはよくわかります。

二人同時にNFL行きで腹を括ったということですからほぼ50%の確率でどちらかはBrownsで苦労、もう一人はセーフということに。セーフと言っても以前はNFLのダメフランチャイズの一角だったNew York Jetsに指名される可能性もありますが。