サッカーMLSのプレーオフ=東西各カンファレンス決勝の1st legが開催されてます。結果は東ではトップシードのToronto FCが@Columbus Crewで0-0引分。西ではSeattle Soudnersが@Houston Dynamoで2-0と勝利を収めています。

まず東ですが無得点ながら味わい深いところのある試合でおもしろかったです。以前にも報告していますがToronto FCはこの試合イエロー累積でMLS屈指のスコアラーであるSebastian Giovincoが、また米代表FWのJozy Altidoreが前戦でのフィールド外レッドカードでともに出場できない。点取り屋二人を欠いたアウェイでの試合。慎重に試合を展開して望み通りの引分を得たという結果です。スタッツでは確認してませんがボールポゼッションは圧倒的にホームのCrewなのに攻められない、Torontoの余裕の受けの試合が引き立つ展開に。これ、見てる私の側に今季のTorontoは強い、そしてこういう展開になりうるという予備知識があったせいもあるでしょうが、思い通りの引分を得たTorontoの守りに感心。Crewは良い形で攻撃1/3エリアに入っていけません。現在のMLSプレーオフはアウェイゴールがタイブレーカーなので理想的とまでは言えませんが、あとはホームでの2nd legでフルメンバーで勝てば良いという静かな自信も感じられます。MLS史上最強チームとも言われる今季のToronto FC。栄冠に届くかどうか、期待してます。この日は移転騒ぎもあるColumbusは満員札止めの盛況でした。寒い火曜夜の試合で満員を動員できるようになったMLS。一昔前と比べると人気の足腰が強くなりました。

西の方は試合が壊れてしまいそうなところでなんとか踏ん張ったHouston Dynamoの健闘を称えるべき試合となってます。試合開始早々11分にビジターのSeattle Soundersが先制。さらに25分~30分頃にもSoundersがゴールに殺到し続ける。決定機にHoustonのディフェンスが反則=PK & レッドカード退場。アウェイゴールありのルールでいきなりビジターへアウェイゴール2点目献上で、さらにまだあと1時間も試合をしなきゃいけないのに10人になる、これは早くも絶体絶命ではないか…という状況。ここでHouston GKがPKを止める。続いてのCKからもゴールを襲うもこれもからがら防いで1-0で踏みとどまる。そこからも試合は一方的にSeattleのもの。前半終了目前で2点目が入ってしまいましたが、結局それが最終スコア。Seattleとしては2nd legを待たず一気に勝負をつけられる大チャンスだったのに取り逃がしてホームでの2nd Legはまだわからないということに。Houstonはよく堪え忍んで2-0で済ませました。これ、ホームの22,000人満員の観衆のおかげではないでしょうか。前半だけで3-0、4-0となっても仕方ない流れの中、つらい試合を10人で最後まで心折れず戦い切れたのは見ていてくれる人たちがいるからでは。プロスポーツは見て貰って良くなっていくのかな、と思わされた一戦でした。