盛り上がって参りました。No. 3 Notre Dameにとっては事実上の全米準々決勝戦とも言えるNotre Dame Fighting Irish (8-1)@No. 7 Miami-FL Hurricanes (8-0)戦が今週末に予定されています。試合はまだ数日も先なんですが過去の両校の因縁もあり両陣営のファンはオーバーヒート気味。スポーツマスコミも大いにこの試合を煽っている。

ESPNがドキュメンタリーシリーズの「30 for 30」で「Catholics vs Convicts」という番組を制作して昨年末に公開していたんです。1988年に行われた当時No. 1 全勝Miami-FL@No. 4 Notre Dameの試合を題材にした番組で、アメリカのカソリック系大学の総本山と言えるNotre Dameと、問題児の多かったMiamiを揶揄してCatholics vs Convicts(囚人)というキャッチコピーとそれをプリントしたTシャツが当時出回ったいきさつなんかも交えたおもしろい回でした。これが制作された当時や公開された当時は単なるノスタルジックな番組だったのが今季Miamiが復活し両校ともに全米優勝を狙える立場で再び相まみえることになった。ESPN系ではこの番組を今週活発に再放送してこの試合を煽っています。試合前から両校が乱闘直前の押し合いになってみたり、際どいプレーの連続など。その試合は大接戦の末ホームのNotre Dameが31-30で勝利。そのままそのシーズンを全勝で終えて全米優勝を遂げています。Miami-FLはこの日の1点差敗戦が唯一の敗戦でシーズンを2位フィニッシュ。そのシーズンの帰趨を分けた一戦だったわけです。Notre Dameは全米制覇11度を誇るカレッジフットボールの名門ですが、この1988年シーズンがNotre Dameにとって最後の全米制覇のシーズンとなってます。


さてそれから時は流れて29年後。Notre Dameは1敗ながら高い評価を受けて全米優勝戦線の前線に立つ。対するMiamiは新HC Mark Richtの下、シーズン前の低い下馬評から勝ち上がり全勝のままこのシーズン後半のNotre Dame戦まで勝ち残ってきました。Miamiの今季の試合はあまり強いとも思われない学校を相手に試合終了間際の逆転勝利を連発してみたりと全勝ながら、これはいつか負けるわ、という感じでほぼ無視されてきたんですが、それが先週末の当時No. 13 Virginia Tech戦での快勝で風向きが一変。最新のCFPランクでNo. 7まで順位を上げてきました。全勝でNo. 3 Notre Dameに勝てば1敗校は文句なしで全て抜いて、場合によってはNo. 2 Alabamaすら抜いて一気に全米戦線の最前線へという試合に。各種の予想サイトの予想はほぼ五分五分。古いフットボールファンの興味も誘って今シーズン最大の目玉試合となってきているようです。