トップ10校のうち4校も敗戦したのを受けた新APランキングが発表になっています。ただ負けた所を外して勝ち残ったところが順繰りに上がっただけというランキングで拍子抜け。こういう荒れた週の後ぐらい少しは各校の戦いぶりや戦績を見直してみようとしないんでしょうか。APランキングは直接的にはプレーオフ4校選抜の選考には影響しない建前にはなっていますが、それにしてもこれだけ硬直しているとBCS時代どころかその前のBowl Alliance時代より前の時代に戻ったかのようです。

No. 1 Alabamaは文句なし。他の上位校が集中力を保ちきれずに敗戦して行く中、しっかり毎試合・そして毎年その力を発揮させているHC Nick Sabanの手綱さばきは賞賛に値します。2位以下はPenn State、Georgia、TCU、Wisconsin。ここまでが全勝校。6位に1敗Ohio State、7位に今週敗れたClemson。8位に全勝ながら評価の低いMiami-FLとなってます。順当と言えましょう。

新No. 2 Penn Stateはハイズマン賞トップ候補RB Saquon Barkleyを抱えているのが目立ちますが、次週からシーズンの難所開始=No. 19 Michigan、@No. 6 Ohio State、@No. 18 Michigan Stateと三連戦。2勝1敗で乗り切れれば上出来ではないかと思われます。3連敗でも驚かない、その程度のNo. 2ということです。

Alabama以外で現時点で一番デキが良いのはTCUじゃないかと思いますがどうでしょうか。ただ今季のBig XIIはTexas TechやIowa Stateといったところまで良く鍛えられておりまだ難敵が多く全勝で抜け出すのは至難か。ただカンファレンス自体の評判が良いので1敗でもBig XIIを制せればプレーオフ当確に近いはず。

カンファレンス比較で苦しくなったのはPac-12ですね。全勝だったWashingtonとWashington Stateが相次いで敗戦。元々カンファレンス全体の評価がイマイチだったところへ上位校が酷い試合をして敗戦してしまった。これで次週No. 11 USCがNo. 13 Notre Dameに敗れるようだとPac-12はプレーオフ進出が大変苦しくなります。

現実的にはシーズン終了まで全勝校は最大でも3校、実際は2校もあれば多い方でしょうから、No. 6 Ohio StateとNo. 7 Clemsonは1敗ながら自力でプレーオフに到達できる位置に立っています。但しClemsonは@No. 16 NC State戦がmust winの試合となりました。ここを落とすとACC優勝戦にもたどり着けないので連覇への道は完全に閉ざされます。