現地は西海岸なのでまだ午後11時過ぎで大したことはないんでしょうが、東部時間帯のものにとっては観戦がつらい時間帯まで試合が伸びましたが見ていて良かった。San Diego State Aztecsが終盤の再逆転でNo. 19 Stanfordを堂々破っています。先週の@Arizona State戦に続いてPac-12の相手に二連勝。新ランキングではトップ25入りしてくるはずです。試合後のSan Diego StateのHCの弁は「全米どこの相手でも我々は戦えるさ」と力強いもの。この方なんかも例のPower 5による事実上のFBSからの離脱を快く思っていない方なのかもしれません。

試合終了が遅れたのはSan Diego Stateの逆転ドライブの最中にスタジアムの照明が消えて試合が20分以上中断したためでもあります。場所はCity of San Diego Stadium =元Qualcomm Stadium。昨季を最後にNFL San Diego ChargersがLos Angeles移転をしたためスタジアムはNFL的には空き家に。San Diego Stateフットボールが同スタジアムのメインテナントとなりました。

NFLが長い大都市Los Angelesからの不在をやっと埋めたのはNFL全体から見れば良策なのでしょうが、サンディエゴ市から見ればフットボールの灯が消えたことに。同市はMLB San Diego Padresはありますが、NBAやNHLのチームはない。私が見始めた頃にはNBA ClippersがSan Diegoでしたが。これでNFL Chargersも失ってメジャースポーツはMLB Padresだけに。地元民にとっては市のスポーツエンタメが細るのはやはり寂しいものがある。そういう心の隙間を埋めるべくSan Diego State Aztecsが活躍する、というのはなにやら良い感じなのかもしれません。以前シアトル市がSeattle Supersonicsを失ったときにタイミングよく誕生したサッカーMLS Seattle Soundersを支持したように、San Diego Stateフットボールは同地のスポーツファンの心を掴めるのかどうか。

試合の方はSan Diego Stateが大型Stanfordと堂々渡り合っての快勝。好オフェンスコールでStanfordディフェンスを翻弄して決勝TDをもぎ取り、残り時間50数秒のStanfordの最後の攻撃をINTで仕留めてアップセット完成。プロ仕様のスタジアムですが試合後は観客席の学生がフィールドに雪崩れ込んで勝利を祝うカレッジらしいシーンへ。やっぱりカレッジスポーツはこれが良いです。

今週はUCLAもMemphisに競り負け。Pac-12は少々痛い黒星を喰った週となりました。MemphisはQBが意外に気の利いた選手でおもしろい試合でした。