ごぶさたしております。怪我をしまして、その後他にもいろいろあったのでそのままずるずると更新しないままになってしまいした。以前のようにはいかないかと思いますが、つれづれに。

久々に書いてみようかなと思ったのはこの夏のバスケットボール番組の多さがきっかけです。数年前から私はNBA Summer Leagueが好きでよく見ていたのですが今年はESPN系での放送回数もずっと増えたようで露出度がアップ。冠スポンサーもついて完全に定着。特にLas Vegasでの開催分などは興業的にも随分と盛り上がっています。今年の場合はドラフト全体2位でLos Angeles Lakersに加入したLonzo Ballのデビュー戦は戦前からスポーツマスコミで大々的に取り上げられていた(但し初戦は内容は乏しかった)り、その後二戦目から一気に調子を上げ、最後はLakersがSummer Leagueチャンピオンになるところまで、なにやら長編スポーツ漫画の序盤を見るような展開。Las Vegasという土地柄(Los Angelesの属国のようなところがあります)もありLakersファンが多数会場に毎試合詰めかけて応援。NBAの方で奮わない昨今の鬱憤を晴らす、近未来のLakers復活を想像させるような盛り上がりぶり。組織に復帰したMagic Johnson社長が気の利いたコメントをうまく出してくれるのもあってLakersの若手達の敢闘をより引き立てた感じでした。

気になったのは野球MLBとの関係。このSummer Leagueの開催中、ESPN Sports Center(アメスポ報道のデファクトスタンダード)でMLBの試合よりもNBA Summer Leagueの試合報道の方が先に来ることが多数だったのです。これはけっこうな衝撃ではないでしょうか。長い長いMLBのシーズン。過去様々な新興リーグ・スポーツがMLBのシーズン中にイベントをしかけてきた歴史があり、それらの後発組の単発ビッグイベントがMLBからスポットライトを奪うことはままあります。ゴルフやテニスのメジャーイベントがそうですし、Indy500やケンタッキーダービーなどもそうでしょう。MLBのシーズンに真っ向からそのシーズンをかぶせているNASCARやサッカーMLSなどもありますが、特別な試合・レースでもレギュラーシーズン対レギュラーシーズンの勝負ではNASCARやMLSの露出や話題がMLBを凌駕したことはないと言って良い。それがたかだか若手の腕試しであるNBAの二軍戦のようなSummer Leagueに露出と話題でほぼ二週間に渡ってMLBが後塵を拝したようなスポーツマスコミの扱いはちょっとしたショックです。

さらにその後、3-on-3のプロリーグであるBIG3の興業が続いてこれもけっこうな量のマスコミの扱いがありました。3-on-3は唐突に2020年東京五輪での公式競技採用が決まるという追い風が吹いている3-on-3のプロツアー。元NBA MVP私も大好き Allen Iversonのプレーする姿が再び見られる、とかDoctor JやDrexlerが監督するとか、NBA OBによるシニアツアー的なムードで10都市をツアー。

さらにまたその後にはThe Basketball Tournament 2017という大会がESPN系で大量に放送。こちらはカレッジバスケの元スターを集めて出身校を思わせる名前をチーム名として、カレッジバスケのシニアツアー的なものに。64チーム、6都市で開催。

優勝したのはSyracuse Orangeの元選手たちを擁するBoeheim's Army。BoeheimというのはSyracuseの殿堂入り監督の名前です。元VillanovaのチームはSupernova、Ohio StateのそれはScarlet & Gray、GonzagaはFew Good Menなど母校のニックネーム、チームカラー、名物ヘッドコーチの名前などを入れて母校を連想させるようにして(なおかつ母校の有する商標など法的問題を避け)疑似カレッジバスケットボールシニアツアー的に色づけした代物です。究極的には疑似March Madnessを目指しているんですかね。

と言う具合でNBA Finalsが終わった後も、ドラフト、サマーリーグ、BIG3、The Basketball Tournamentとバスケ番組が夏中ずっと続いた印象なのです。

これまでMLBの夏へのチャレンジャーたちとは違い、アメスポ本流のバスケの夏侵攻、というのは野球側から見れば大きな脅威じゃないでしょうか。後半のBIG3やカレッジシニアツアーの様なものが来季以降どうなるかわからないですが、運営費は低そうなのは確実、新たな夏の定番になるかどうかしばらく実験は続きそうです。BIG3は少なくとも2020年に向けて続けるんでしょうねえ。