いよいよ伝説の域に入ってきた感じです。10月のMLBはこの男がいないと締まらない。San Francisco Giants先発投手Madison BumgarnerがNational League Wildcard Gameで再び完封勝利。New York Metsを3-0で下して、Cubsの待つNLDSに進出決定。4安打完封。二年前の対Pittsburgh Pirates相手のWildcard Gameに完封勝利したのに続いて一発勝負のWildcardで二連続完封勝利。これに2014年のWorld Series第7戦での5イニングのロングリリーフでのゼロ封を含め、Do or Dieの試合で24イニング無失点とか。面構え、試合後のインタビューも含めて風格というか怖いぐらいの落ち着き払いぶり。

この完封劇、紙一重で不安定なGiantsのリリーフに頼らなくてはいけない可能性があったわけです。9回表、8番打者Conor Gillaspieのところで1アウト一二塁の得点機。見ていて、あーこれホームランかダブルプレー以外は(代打を出されて次打者の)Bumgarner降板だなあ…と思っていたら、なんとホームランですよ。この巡り合わせがすごい。3ランホームランで一気に3−0となって、ネクストバッターズサークルに出ていた代打を引き上げてBumgarner続投へ。そして最終回のMetsの中軸の攻撃も三者凡退で完封達成。Giantsのリリーフ陣は不安定でBungarnerが同点のまま降りたら先行きはMetsに有利に流れそうだったのにそこへ至らず。

勝利後のGiantsの喜びぶりがまた良かったです。勝ち抜くことに馴れたチームの佇まいではしゃぎ廻る選手は少数。最多勝Chicago Cubsとのシリーズが楽しみです。

9回表のGiantsの攻撃は無死二塁で、送りバントのケースにバカバッター(Angel Pagan)が走りながらバントを二度まで失敗。日本でなら中学生でもやらないようなバカげた失敗です。0-0の9回表、無死二塁でなぜお前は走ろうとする?いいからそこで腰を落としてしっかりバントせんか、と(別にどっちを応援していたわけでもないですが)ちょっといらついてしまったんですが、そんな細かいことは帳消しにする3ランホームラン、そしてBumgarnerの完封フィニッシュ。

Metsの先発Noah Syndergaardも7回を二安打無失点10三振で期待に違わない投手戦、0-0。こういうエース同士の緊迫した試合はいいっすね。久々に堪能。ただSyndergaardを下げてしまった後のリリース陣が締まらず。120球でもびくともしない自信と監督からの信頼を持つBumgarnerの実績も込みの勝ちと言えましょう。対Cubsの第3戦(@San Francisco)でもBumgarnerが投げるはずです。楽しみですね−。