いやー。振った瞬間に行った、と。またやった。MLB American League Wildcard Game Baltimore Orioles@Toronto Blue Jays、11回裏にEdwin Encarnacionのエクスタシーに達するような凄い打球が二階席に突き刺さったサヨナラ3ランホームランで決着。すごいスイングでしたね。思わず声が出る。これで勝ったBlue JaysはAL最高勝率のTexas Rangersとのシリーズへ進みます。カナダの地に唯一残ったMLBフランチャイズであるBlue Jays。ただプレーオフに出てくるだけでなく今年もファンを興奮させる大変な勝ち方で北の地でまたベースボールの人気を高めてくれたんじゃないでしょうか。バスケNBAの今春のプレーオフでToronto Raptorsの応援で使われた「We The North」のサインを掲げたファンがいましたけれど、いいなと思いました。この「俺達のチーム」という感じが大事なんですよね。

勝ったBlue Jaysにはまだオフシーズンの話は早いですが今日のヒーローEdwin Encarnacionも、昨年のバットフリップ王Jose BautistaもこのオフにFAになっちゃうんですよね。物事は順番というのがあってその問題は後で考えることですが、可能性としては昨年今年のスーパーホームランのヒーローが来年のリングセレモニーのときには二人ともいない、なんてこともありうるわけです。

敗れたOriolesは悔いの残る敗戦。サヨナラホームランを献上したUbaldo Jimenezはその前二人続けてレフト前にクリーンヒットを喰っている。1試合に全てが懸かるWildcardの、延長戦の裏の攻撃の、ぎりぎりの戦いでなぜそこで続投だったのか、という監督批判がBaltimore界隈では渦巻いていそうです。Oriolesの絶対クローザーZach Brittonを遅まきながら投入の一手かという場面でなぜかBrittonを温存。後がないのになぜ温存するのか。Brittonは元先発投手ですから必要なら回またぎでも行くでしょうし、そもそも負ければ後がなく、勝っても次戦は木曜日で連投はない。先攻ゆえリードしてBrittonを投入したいというBuck Showalter監督の考え(であろうと思いますが)もわからないでもないですが、1アウト1塁3塁、硬直した考え方とも言えます。もったいない話ですね。この負け方は来季以降に監督批判という尾を引く残念な負け方と言えそうです。