大激戦を制してNo. 5 ClemsonがNo. 3 Louisvilleに勝利、全勝キープ。Louisvilleのハーフタイム後の攻勢で苦しんだ試合をモノにしました。両チームのハイズマン賞候補QB ClemsonのDeShaun Watson、LouisvilleのLamar Jackson。両者ともに持ち味をたっぷり発揮しての試合。結果からするとWatsonの我慢がなんとか勝ちを引き寄せたと言えましょうか。惜敗であったため1敗となったLouisvilleもまだプレーオフ進出への望みを保った試合結果ともいえます。最終スコアはClemson 42-36 Louisville。

Louisvilleディフェンスはこの試合前までほぼ完璧と言えるシーズンを送ってきたわけですが、そのLouisvilleディフェンスを消耗させて第4Qに2TDを奪ったClemson、堂々たる勝利です。一方のLouisvilleも前半18点差をつけられて劣勢だったのを後半に入って26連続得点で逆転。Jacksonの魅力をたっぷり全国放送で知らしめた後半戦だったと言えるでしょう。スタッツで見ると両QBはほぼ互角。痛いターンオーバーが発生して試合の流れが揺れ動くエンタメ度の高い試合の中で、Jacksonのランが光るLouisville。対するWatsonはインターセプションこそ3個と嵩みましたが試合を通して慌てる場面は少なく、さすがに昨年一年大事な試合を多くこなしてきた経験を感じました。

勝ったClemsonはついさっきリリースになったばかりの新APランクでNo. 3に上昇。敗れたLouisvilleはNo. 7にとどまり、まだまだプレーオフは狙える位置。

APランクで目立つのは先週のNo. 10から一気にNo. 5まで上げたWashingtonですね。No. 6 Houstonをこの時点で抜いたのはプレーオフ争いでは大きい。No. 2 Ohio StateとNo. 4 Michiganの試合がどちらかを蹴落とすのでWashingtonはこれで他を気にせず自分の試合に集中していればプレーオフ出場が見える立場に。No. 7 LouisvilleはNo. 6 Houstonとの対戦があるのでこのどちらかがWashingtonを抜く可能性がゼロとは言いませんが。過去その存在感を誇ってきたSECからはNo. 8とNo. 9にTexas A&M、Tennesseeが並びましたが、この並びだと過去数シーズンのような「SECからの二校目」と言う声は上がりにくそう。TennesseeのNo. 9は高過ぎなような気がします。Appalachian Stateに押しまくられて延長戦まで引きずり込まれたのに全米トップ10ですか?この辺りはまだSECの威光がまだ効いているのかもしれません。No. 10には久々に上位に来たMiami-FL。Florida Stateも勝っていれば久々にFlorida State対Miami-FLが全米制覇争いの文脈で意味のある対戦になった可能性があったんですが、Florida StateがサヨナラFGで二敗目を喫してNo.23となり脱落しています。