MLBの試合を丸ごと見たのは今季初めてです。New York Mets@Miami Marlinsの試合がMLB Networkで緊急差し替え放送。同局はMLBの直属なので急な差し替えは割とよくあります。24歳エースJose Fernandezの急死の追悼試合となりました。試合前、試合後の様子もほぼノーカットで放送。この辺は手持ちのTV局がある強みでしょう。

一回裏、Marlinsの攻撃。1番Dee Gordonは左打ちですが、一球目を右打席に立って見逃し。死んだ友Fernandezの番号の入ったヘルメットで一球目を友に捧げたということでしょう。すぐにヘルメットを本来の左打ち用に換えて二球目から本番。そして三球目。Gordonの当たりは右翼席アッパーデッキに直撃の先制ホームランとなりました。これがGordonの今季1号ホームラン。試合終了直後のインタビューでの本人の弁によると打撃練習でもあんなに飛んだことない、とのこと。インタビュワーが「誰かが(Fernandezが、または神が、というニュアンス)打たしてくれたと思いますか?」と問うと「神様がいるって信じられるよね」とぽつり。元々Gordonはおとなしいタイプで、語り口も朴訥。今季はPED違反で長期出場停止を喰って選手としての評価を微妙にしてしまった失敗シーズンとも言えますが、シーズン最終週に男は上げたか。第四打席まで四安打とGordon本人は一生忘れられない活躍となりました。

尚、これもGordon本人によれば右打席で着用したヘルメットはFernandez使用のものではなく、Gordonのサイズの右打者用にFernandezの背番号を入れたものを使用したとのことです。

Gordonの神がかり先頭打者ホームランで勢いづいたMarlinsが7-3で快勝。ホームランを打ったときは涙が止まらなかったGordonも快勝の試合終盤にはGiancarlo Stantonと顔を見合わせて笑顔を見せるまでに。野球をやることが彼らを癒したか、勝ちを亡き友に捧げられることでホッとしたか。試合後はマウンドを囲んでMarlins全選手で肩を組んで円陣。最後は全員が帽子をマウンドに残してこれもFernandezに捧げたことに。