NFLの方でも言いたいことはあるんですがとりあえずこちらを。LSUがHCのLes Milesとオフェンシブコーディネータを解雇。現在2勝2敗のLSU。昨日の敗戦はぎりぎりの勝負での敗戦でもあり成績不振とは言い難いと思うんですが、思い切った手を打ってきました。

Les Milesのクビが危ういというのは二年ぐらい前から何度か話題になっていたところ。ここ数年SECはAlabamaが一強独走になりかかっている。その少し前まではLSUがAlabama一強を許さない強力な存在だったんですがかなり差がつき始めていた、というところがLSUを全米規模のエリートプログラムだと思えば物足りなかったようです。部外者の私からすると、この成績で功績あるHCのクビを切るとかLSUは自分を何様だと思ってるんだ?、という気もしないでもなかったのです。

以前にも書いたことがありますがLes Milesは数年前からがっくりお歳を召した感じが強くなっていた。現在62歳、カレッジフットボールのHCは高齢の方が多いのでさほど歳という年齢でもないんですが、全米制覇を達成した頃(2007年)や全勝で全米優勝戦へ進んだシーズン(2011年)の頃と比べると随分歳とったなあ、とは感じていました。

LSUのファンサイトなんかを読み込んでみるとどうもQBのリクルートがうまくいかないことへの不満が鬱積していたみたいですね。LSUはSECの有力校ということもあってリクルートは各ポジションで毎年のように好選手を獲得しているんですが、QBだけはダメ、という傾向がはっきりしている。LSU出身のQBとして思い出せるのは例えばJaMarcus Russell、Matt Flynn、Zach Mettenberger。ここ最近数代のQBは名前のリストを見ると、ああそうだったねぐらいの目立たない選手が続いています。名前を挙げた3名にしてもMettenbergerはトランスファーでLSUに来た選手でリクルートで獲った選手ではない。JaMarcus RussellはNFLドラフトバストの代表格みたいになってます(それはLSUのせいではないですが)。

なんでもLes MilesはデュアルスレットQBが好み。それが祟ってLSUの地元の五つ星ポケットパッサータイプのQBがLSUに入学コミットした後に、デコミットして他校へ進学した例が3例ほどあるそうです。どうもそれらの選手がLSU進学を発表後に「LSUに行ったらプロスタイルのプレーをさせてもらいない。プロへ進む道が閉ざされる」という”アドバイス”を受けて進学先変更するのだとか。Les MilesがHC職にある限りこの問題は変わらない、という不満が成績不振の度合いが小さいのにMilesのクビを危うくしていたということです。なるほど。いろいろ難しいですね。

ただLSUが以前次期HCとして招請を具体的に考えていたのは現Florida State HCのJimbo Fisherだったわけです。Jimbo Fisherもデュアルスレットの大成功例であるQB Jameis Winstonを擁して全米制覇しているわけで、どうもそのプロスタイルのオフェンスができないから本格派QBが来ない、という説もよくわからないですけれど