ホッケーNHLの主催するWorld Cup of Hockey(開催地=Toronto)の前の最終調整試合が今夜行われます。その目玉試合はカナダ代表対ロシア代表の試合。場所はPittsburgh Penguinsの本拠地CONSOL Energy Center。なぜこれが目玉かというとPittsburghのダブルエースであるEvgeni Malkinがロシア側、もう一人のSidney Crosbyがカナダ側。Penguinsのエースがそれぞれの国を率いて地元で激突するカードだからですね。Crosby、MalkinともにNHLのMVPであるHart Trophyを獲得しているNHLの代表するフォワードです。二人ともPenguinsにドラフトされた生え抜きであるため対決は稀。それをこの機会に地元Pittsburghに持ってくるという興業センスはシーズンの盛り上げにはもってこいでしょう。

WCoHには8チームが参加。アメリカ、カナダ、ロシア、チェコ、スウェーデン、フィンランド、それ以外の欧州の混成チーム「欧州」チーム、さらに北米のU-23選手をまとめた「北米」チームの8チームによる構成。なかなかセンスいいなと思います。杓子定規に国家単位で対抗戦にすると選手層の厚みの劣る国が出るのは冬季五輪など見ても確実であり、欧州チームにまとめてしまうのは悪くないアイデア。ちなみにこのような地域の混成チームをワールドカップなどの国際大会に出場させる例はクリケットでもあります。元英国領のカリブの島国ではクリケットがプレーされているのですがいかんせん人口が小さい。そこをWest Indiesという単位でまとめて出場。これがうまくいって健闘しています。北米U-23の方もなかなか魅力的です。直近のNHLドラフトの上位指名の話題の選手たちが顔を揃えるフレッシュな顔ぶれでこちらも楽しみ。

  そういうことで見たんですけれど、ちょっと期待外れ。まあ大会本番が土曜日に迫っていることもあるのか数日前の調整試合ほどスピード感がなかった。特にロシア。まあ本番が始まればまたおもしろい試合もあることでしょう。土曜日に開幕、その日はカレッジフットボールの好カードが目白押しですから個人的にはホッケーまでは手が回らないかと思いますけれど大会が進むにつれ楽しめると良いです。放映はESPN系列で。NHL放送をしているNBC系列に今大会の放映権獲得の優先権があったのですが、同系列はパラリンピックを放送せねばならなかったりで余裕がなく、ESPNが放映権獲得。その昔ESPNがNHL中継をしていた当時の懐かしいテーマミュージックがなかなか良いです。