Monday Night Footballの開幕週ダブルヘッダー。第二戦はLos Angeles Rams@San Francisco 49ers戦。NFLプレシーズンを通していろいろと話題になった国歌に起立しない49ers QB Collin KaepernickにTVカメラが注目していました。プレシーズンの後半でもやっていたように国歌の最中は片膝をついていました。隣にKaepernickに賛同したS Eric Reidも同じ片膝で。また反対側のRamsの方には黒い皮手袋をして拳を突き上げた選手が二名。なかなかアメリカらしい、そして四年に一度の政治の季節らしいかなという風景です。言っちゃ悪いですが49ersもRamsも今年優勝を狙えそうもないのもあってサイドラインのことの方が気になってしまう感じでした。

既にファンはご存じかと思いますがKaepernickはプレシーズンの試合前のアメリカ国歌に起立せず。それについて多数の議論が起きました。Kaepernickの意見としてはアメリカ国家は人種平等に十分な配慮がない、その抗議として起立を拒否したとのこと。当初は座ったままだったのを片膝突きに変えたのはまあ良かったんではないかと思います。真面目な気持での抗議というムードが出ましたから。当初は猛烈な逆風という感じで大きく批判が渦巻いたのですが、徐々に沈静化。オバマ大統領からも一定の理解を示すコメントが出されたのも大きかったかと思います。TVのサイドラインレポートによればこの日のKaepernickにも観客席から「立てよ!」というヤジも何度かかかったようで、賛否は尽きないようです。

この件はあちこちに微妙に飛び火したりしています。女子サッカー代表の人気者Megan RapinoeがKaepernick同様の片膝で先日試合に臨んだこともありました。彼女曰く「この問題をもっと議論して欲しいから」という理由でやってみたとか。またアイスホッケーのWorld Cup of Hockyで戦う米代表のヘッドコーチが意見を問われて「意見を表明することは完全に自由だけれど他の方法があるはずだ。自分の米代表チームで国歌のときに同じことをする選手がいたら、試合に出さない」と明言してみたり。まあホッケーはスタッフも選手も白人選手ばっかりですから…

全体としては「抗議は良い」「意見を表明するのも良い」という点ではほぼ賛成派反対派も一致、ただし「でも方法は他にあるだろう」「いや非暴力の抗議はあって良い」という辺りで意見が分かれるようです。アメリカらしい良い賛否だな、という気がします。


Kaepernick一人への風当たりの強い中、並んで抗議に参加した形となったReidもなかなか立派なんじゃないでしょうか。賛否はあるにしても友人を思いやる気持が良いじゃないですか。国歌終了後にチームメイトもKaepernickに歩み寄って熱く連帯を示すなど孤立しているという感じではなかったですね。