リオ五輪男子バスケットボール代表が決勝でセルビアに完勝で三大会連続の金メダルを獲得しています。グループリーグ段階で対戦したときには3点差での辛勝だったこともあって接戦も期待できるかと思ったのですが結果は40点差以上つけられる時間帯多数でのノーコンテスト。

試合後のTVインタビューで意外にもCarmelo Anthonyが涙で返答に詰まる場面がありました。Meloはこれが五輪四度目の出場で金メダルは三個目の獲得。「これが五輪に出るのは最後だからね」と答えた辺りで感情が高ぶってしばし間を空けないとインタビューに答えられなくなりました。そんなに入れ込んでいたのかと意外なほど。今大会はLeBron James、Stephen Curryと始めとしてNBAのスター選手の出場辞退が重なって選手の顔ぶれはかなり落ちる陣容。GLでは接戦続きとなって実力にも疑問を持つファンや関係者が増えていた。フランス戦の後にはNicolas Batum(Charlotte Hornets)が「米代表は怖くない。勝てる可能性があると思って各国は米代表と対戦している」といった自信をおおっぴらに発言するまでになった。結果的にはBatumの発言後の米代表は大差でトーナメントを勝ち進み金メダル獲得したのですがからBatumの発言が米代表の集中力の助けになったという可能性も否定できません。

いずれにせよ前回ロンドン大会のときのようなスターパワーと圧倒的な戦力差で優勝という大会にはならなかった。Carmeloは五輪初出場がアテネ大会。米男子代表が惨敗した大会です。あれがNBA選手が五輪に出場するようになって唯一金メダルを逃した大会でした。今大会の米代表の不振ぶりがアテネ当時の嫌な記憶をCarmeloに思い起こさせていた可能性があるんじゃないでしょうか。NBA選手をもってしても金メダルを逃す、それも二度も。そして唯一その両チームに参加していたCarmelo…という不名誉なことになってしまうやもしれない流れでした。その辺りも含めて苦しみながらも獲った金メダルだから我々が思う以上にCarmeloの心に響いていたのかなと。LeBronや他のスターに頼ったのではない、自分が中心になって苦しい大会で勝ち取った金メダルという重みがMeloを泣かせたのかなあと。

Meloは国際大会になると強いんですよね。この日の試合でリバウンド数でも米代表歴代通算1位になったそうです。得点では既に歴代1位でした。NBAではイマイチ栄光に縁がないキャリアになっているMelo。五輪代表という別のステージでNBA以上に輝けたこともまた彼の心に染みいるところがあったのかもしれません。