冗談ではありません。Pokemon Go、めちゃめちゃ流行ってます。日本ではリリース前でお楽しみの方はまだ少ないと思いますが、すごいですよこちらでは。既に一日当たりのアクティブユーザー数や平均使用時間でFacebook、Twitterを上回ったとか、ヒットとかブームという言葉では足りない状態に陥っています。FBやTwitterのような全年齢のインターネットユーザーが日常的に使うのが当然となったプラットフォームを1週間で凌駕とか信じられないです。私が毎日車で通過するルート脇にもPokeStopがあっていつも人が集まってます。Pokemon Go以前はあんなところに人がたかっているなんてなかったのに。

日本では毎夏劇場版の映画が公開されているのでアニメとしてのポケモンにも一定の需要があるのだと思いますが、アメリカでは劇場公開はなくなって久しいはず。アニメ専門ケーブルチャンネルで映画版は公開はされるものの、アニメとしてのポケモンは既にアメリカでは影響力を失っていたかのように思っていたのが、今回のPokemon Goで20代以下が揃って狂ったようにポケモンゲットに走っている様は、あの頃の未来に僕らは立っているのかなぁ、などとつぶやいてみたくなるすさまじさです。小学生年齢の子達でもPokemon Goに熱狂しているのを見かけるのも意外。あの年齢層も下火になったと思ったポケモンを知ってるのね…という感じです。(まあそれ以前になんで小学生がみんなスマホ持ってるんだよ=それもデータプラン付きで…というのもアレですが)日本でリリースが遅れているのはたぶんまだ夏休みに入っていないからですよね。いまは期末試験の時期で、こんな時期にPokemon Goがリリースされていたら試験勉強を放棄して狂う子が大量に発生して社会問題化するから、でしょうね。

これだけ爆発的に流行っていると他のエンタメ、一番分かり易いところではその年代向けのテレビ番組の視聴率に下向きの影響が出るのでは?と思われるほどです。ここでやっとアメスポに話がつながります。

スポーツエンタテイメントビジネスを語る場合、競技ジャンルでどの競技が上だ下だという話題は尽きませんが、しかしスポーツジャンルを超えてさらに大きな目でみた場合のスポーツ以外のエンタメとの競合が実はもっと大きなテーマでしょう。アメリカはスポーツエンタメが強力で一大ジャンルですが、日本なんかだとスポーツエンタメ全体のパイが小さく、アメリカよりもそれ以外のエンタメに押されている面が強いように思われます。それなのに日本では狭いスポーツエンタメ界でパイの取り合いをしている感じがもったいない。いや、ムダなエネルギーを狭い中で費やすような活動はくだらないよなあと思います。アメスポの場合、スポーツエンタメ内のジャンル同士のいがみ合いは少ないのが特徴なのは過去にも当ブログでも何度となく紹介してきています。

ではスポーツ以外のPokemon Goのような21世紀的エンタメとの競合でアメスポはこれからの長期にわたってその地位を維持できていくんでしょうか。同じ土俵で戦っていけるのでしょうか。メジャースポーツは文化レベルで定着しており大丈夫なはずだと思いますが、いくつか気になったことがあります。Pokemon Goが熱狂的にウケている理由はその臨場感、リアルさにあります。本当はこれがおかしな話なのです。アニメの世界の住人が我々の日常レベルに登場するというその融合が新鮮なんですけれど、じゃあ例えばNFL Maddenやらのスポーツのコンソールゲームが選手(それも実在する人物)を我々の前に登場させてくれたとして、その描画がポケモン以上にリアルだったとしてもPokemon Goほどは興奮しないんですよね。これは大変なことになったという気がしました。バーチャルな登場人物が登場するとリアルに感じ、実際に存在する選手が登場してもリアルには感じない。うむうという感じです。NBAファンが増えても実際に会場で試合を見たことのあるファンは1%程度というような発言が昨年コミッショナーからありましたが、会場に行っても上の方から眺めるだけで選手とのリアルを体験できないファンもいるでしょうし、リアルの世界のヒーローはポケモン並の臨場感をどう確保していくのでしょうか。

また初期の各種ポケモンが歳を取っていないというのも強烈な強みです。1996年の152体から始まり現在700体ほどですか?それがすべて現役。野球で言えば1996年の新人王はDerek Jeter。我々の現実では昨年パフォーマンスの落ちたJeterを暖かい目で見送ったところ。NBAならDamon Stoudamireが新人賞受賞。しかしPokemon Goでピカチューが登場すれば年齢を感じさせず(当たり前なんですけど)躍動してくれるはず(まだ出会ってないです)。すごいよなあ…と。ポッポあたりで皆大興奮ですよ。

物珍しさが落ち着く時期は必ず来るし長期的にリアルのエンタメであるアメスポがそう簡単に負けるとも思いませんが、とにかくすごいものが出てきたという感じは強いです。