UFC 200を週末に控えてメインイベントに予定されていたJon Jonesの試合がカード変更。Jonesは当面出場できないことになってます。USADAが行った6月の検査で黒判定が出たと発表があったのが今週前半。それがBサンプルでも同じ結果が出たと金曜日に発表がありJonesへの処分は避けられないものになったようです。Jon Jonesは派手なKOシーンとなかなかうまいお喋りでUFCのスターになった後、コカイン使用がテストで引っかかったのが昨年。今回ドラッグテストに引っかかったと最初に一報があった段階ではそれが前回と同じような違法薬物なのかPEDなのか明らかではなかったのですが、その後のUFC側のコメントその他から今回はPEDの問題であるかのように報じられています。確定事項ではないですが。

もったいないですね。アメリカではボクシングの人気が大きく落ち込み、その代わりとしてUFCを含むMMAが台頭。今となってはトップクラスの選手のファイトマネーの額だけがボクシング側が上回っていることとなっています。しかしながらではUFC/MMAを代表するスーパースターがいるのかというとこれがいないんですよね。知名度なら女子Ronda Rouseyがいますが、男子でコレという顔の選手が足りていないような。

もしかしたらUFC自体がイベント会社としてのUFCのブランド力を保つために意図的に単独のスーパースター作りをしていない可能性もないことはないです。あまり個人に魅力が集中すると契約で選手側に有利になり興業収益を圧迫することもあるでしょうし、その選手の引き抜きを通して他のライバル興業に台頭される可能性もあるからです。

それにしてもジャンルの顔になる選手、既存の格闘技ファン以外にアピールできる選手はもう少し欲しいような。Jon Jonesは二年前ならその格好の候補の一人だったはずですが。現状だとConor McGregorにならざるを得ないのかもしれません。でも一般人より小さいフェザー級ですし外国人ですし。例の引退したボクサーFloyd Mayweather Jr.との対戦の噂があったおかげで名前は少しメディアで踊りましたが根本的には大口は叩くが見た目弱そうというイメージで損をしている選手です。Mayweatherとの対戦が話題になったときもスポーツメディアからは「引退して寂しくなったMayweatherが注目を浴びたくて意図して流している噂。McGregorも同類、二人とも単なる目立ちたがり」と散々な言われようで期待感もまるで盛り上がらず。見た目からの偏見で申し訳ないですがアメリカ人格闘技ファン相手にしてMcGregorを持ち上げるのはは無理でしょう。他方、Mayweatherも自分への期待度の低さに驚いているんじゃないでしょうか。昨年のManny Pacquiaoとのメガファイトで名前は売れたものの、次いで行われた引退試合は一般のスポーツメディアではほとんど話題にもならず静かに引退。本人も期待していたであろう50勝目へのファンの期待感やらPacqiaoとの再戦への機運はまったくないし、カムバックを期待するという話もまるでない。仕方なくMcGregor戦なんていうキワモノで煽って50勝目(やるとしたら異種格闘技戦ではなくボクシングルールとなったはず)を目指すも反応して貰えない状態でした。

日本のスポーツファンで勘違いしていらっしゃる方がときどきありますが、アメリカ人一般はMayweatherが試合をしているところを見た事がない人が圧倒大多数です。スターになった頃からは試合はすべてPPV、再放送があるのもいわゆるプレミアチャンネルという配信家庭数の少ないSHOWTIMEなどで。PPVの権益を守るために当日のスポーツニュースでも試合のビデオは流れず静止画数枚で報ずる形ばかりでした。PPVを購入した人、一週間後にプレミアチャンネルでわざわざ再放送を見てしまう人、違法フィードを見る人など熱心なボクシングファン以外は断片的にですらMayweatherの試合は見たこともないのです。

で、そのMayweatherよりもさらに知名度が低そうなのがUFCのトップファイターということになるんですが… UFC 200も知名度だとBrock Lesnarですものね。