Kevin DurantのFA移籍が決まりその興奮が冷めていない中、早くも次の難題を抱えるのがOklahoma City Thunderです。今オフのFAの目玉がDurantなら来季後のオフでの最大のFAの目玉はRussell Westbrook。Thunderの最良シナリオとしてはDurantをキープ、そこそこの長さの契約を受けてもらうことで、来オフのWestbrookのFA化も思いとどまって貰いダブルエースを維持してNBAのエリートチームとして残りたかったはず。しかしそのシナリオはもう不可。Durant抜きのThunderに来オフのFAでWestbrookが残ってくれるかはThunderにとっては大きな悩みでしょう。Durantの残留を願って契約最終年にDurantの放出をしなかったためタダでDurantを失ってしまったわけです。同じ事がWestbrookとの間に起こったらThunderにはもうスターがいないただの地方チーム。Durant、WestbrookだけでなくJames Hardenもいたのに結局、ひとりまたひとりと去っていき何も残らないとしたらあまりにも寂しい。よってWestbrookの契約最終年にWestbrookをトレードで放出してなんらかの対価を得ておくべきなのかもしれない。そういう悩みがいまThunderの首脳部を悩ませているはずです。

Durantが去ったことでWestbrookに割かれるオフェンスの機会はさらに増えるでしょう。得点王も狙えるかもしれない。Durantをケガで欠いた時期のThunderの過去の成績を考えるとWestbrook一人エースでThunderが勝ち込めるかどうかは懐疑的にならざるを得ないですが、コントラクトイヤーでもありWestbrookの得点はかなり伸びるのでは。Westbrookの成績は伸びるわ、Thunderの成績は奮わないわという来季前半戦になったらもうこれはWestbrooのトレード待ったなしの状況といえましょう。

さらに先回りして今オフのうちにトレードでWestbrookを欲しがるチームがあればThunderは当然これを考慮するでしょう。対価として上位ドラフトピックを複数オファーしてくれるチームがあれば。

でももしそうなるとThunderは、あの壮絶な西カンファレンス決勝での激闘を最後にDurantもWestbrookもThunderとしてのキャリア終了ということにもなります。うーん。

Durant離脱のショックも冷めないのにWestbrookの処遇を考えるThunder背広組。悩みで禿げそうなオフですね。