Copa América Centenario準決勝 米代表対アルゼンチンの試合がありました。結果はアルゼンチンの圧勝4-0。美しいゴールを量産したアルゼンチン。シュートゼロ(!)の米代表。Messiが芸術的なFKからのゴールでアルゼンチン代表のゴール数歴代トップに。試合前はアメリカ側の解説者たちがアメリカのアップセット勝ちを予想(というより熱望)していたんですが、現実は厳しく完敗。攻められなかったのはともかく、よく訳の分からないターンオーバーとか、自陣でMessiの横でボールをこねこねして奪取されるとか、それはなにをしようとしていたの?という感じのプレーがあちこちにあったのは残念と言えば残念。試合後はTV解説陣が険悪ムードで口論してしまうほど米代表に期待していた向きにはこの敗戦はショックだった模様です。

個人的にはここ数年の米代表の方向性のなさ(迷走ですらない)はずっと感じていたので、本気モードのアルゼンチンとの対戦ならこの程度は仕方ないんじゃないかと言う気はします。緩急つけて攻めてくるアルゼンチン、ビルドアップのパスワークなど彼我の差は相当に大きい。4ゴール入りましたが、もし今日のアルゼンチンとまったく同じチャンスをアメリカ人ストライカーが貰ったとしたらたぶん決められるのは3点目だけじゃないでしょうか。決定力に多大な差があり、中盤で差があり、舐められてものすごい高い位置からプレスをかけられる… 4点で済んでよかったというのが本当のところでしょう。実質的にアメリカと並んで今大会の準ホスト国とも言えたメキシコもトーナメント一回戦でチリに0-7とぶった斬られて散っていますが、それに続いて大会の本命国にホスト国が斬り伏せられたことに。

試合後のインタビューで米代表キャプテンのMichael Bradleyは険しい顔で猛烈に無愛想に受け答え。相手の圧力でほとんどボールを持たせて貰えなくて苛ついた90分だったでしょうが、つい先日までNBA Finalsやプレーオフで負けたチームのHCや選手達が丁寧な対応をしていたのとつい比較してしまいます。そこまでいらつくもんかな、と。あれはなんなんでしょう。TV解説陣が試合後の部分で口論していたのと同じくサッカー強国相手にもっとやれたはず、あわよくば勝てるかもという期待を抱いて試合に入ったゆえ、フラストレーションがあそこまで高まったってことですかね。

あえて良かったところを挙げると場面場面では世界の一流選手を相手に倒されず競り勝ったりした選手も何人かいて、以前よりはフィットネスが上がっているのかなあという気もしました。アルゼンチンはそもそも大きい選手が伝統的に少ない(今回のロースターを細かくチェックしたわけではないです)ですから体格で勝っていただけかもしれませんが。