NBA Finals第2戦、Golden Stateの圧勝110−77。77得点では相手がどこでも勝ちようがないです。

というわけでオフのことでも考えてみようかと。最初はCleveland CavaliersがこのままFinalsを惨敗となった場合にどうここから勝てるチームになれるのかという話を書こうかと思ったんですが、なにせ肝心のLeBron Jamesが残留するかどうかもわからない。昨年はメンバーがケガでいなかったから負けたとか、まだLeBron帰還初年度でケミストリーができてなかったとか色々未来に期待する要素があったんですが、今年はKyrie Irvingも健康で東のプレーオフではめっちゃ活躍していました。Kevin Loveは今日の試合で後頭部に喰ったエルボーで脳震盪の可能性が出てきて残りのシリーズに出場できるかどうかわかりませんが、1試合半出場してオフェンスでもディフェンスでもほぼ戦前の予想通りのデキで、いてもいなくても結局負けそうで…

LeBronが残留するという前提でClevelandの未来を描こうにも、Final前はあれだけ元気だったKyrieが今日も試合中空気になって存在が見えない時間帯多数。KyrieとLeBronでは、Miami Heat連覇時のLeBronとDwyane Wadeみたいにはいかなさそう。いまの核を維持してもう一年やっても同じではないかという悲観的な見方に傾いてしまう。なにせTristan Thompsonなんていうぎりぎりスタメンレベルの選手にほぼ最高限度額の長期契約を与えてしまっている。Loveにも同じく。サラリーはもういっぱいいっぱいです。

そうなるとLeBronが今オフに結ぶ新契約でサラリーを大幅に削って他所から別の大物を呼び寄せる余裕を持たせるとか(それこそWadeも今オフFAですから呼べますが)なにか抜本的なことが必要な感じがします。しかしながらこれがキャリア最後の大型契約になる可能性のあるLeBronがサラリー減額を飲む可能性ってあるのかな、という疑問があります。でも削るところがLeBron自身しかない。削ったところで来てくれるのがWadeだけでClevelandがGolden Stateに勝てるようになりますか?JR Smithはたぶん今オフで出て行きそう(OKCなんかフィットするかも)。DellavedovaもFAで、こちらは買い手がかなり付きそうでKyrieのバックアップという立場が変わる可能性がないClevelandに残る可能性はまずなさそう。そうなってくるとサラリーはいっぱい、メンバーは減るばっかり。改善しようにも手のつけようがない感じがします。こうざっと見ても詰んでるっぽいだけに人的な繋がりがあるWade以外の大物FAが来てくれる気がしないです(あとはDellavedovaの残留ぐらい?)。こう考えてきてしまうとLeBronがそもそも残留してくれるのかどうかという前提すら怪しくなってきます。なのでClevelandの補強予想には匙を投げたくなります。


対するGolden Stateですが、いまの状態からHarrison BarnsとFestus Ezeli、あとはMarreese Speightsが抜ける。いまの陣容で弱いのはセンターにフリースローが入る選手がいないこと。Speightsは安そうなので残す可能性がありますが、FAで例えばPau Gasolを獲れたらSpeightsは要らない。EzeliもBarnsも高いことを言ってきそうです。Barnsは最高限度額に近い金額を求めているとか。Barnsはディフェンスでは捨てがたいですがオフェンスでは45°からの3ポインターがまったく入らず、現実的にはコーナー3だけしか入らない選手に最高額はボリ過ぎ。2017年オフにStephen Curryの契約更改が待っておりそこは最高額なのは絶対に確定なのでBarnsとEzeliを両方高い金額で維持するというオプションはないと言えます。どっちを残すか(または両方ともリーズナブルな金額で残ってくれるか)。Barnsの名誉欲(=「どこかのチームでエースを張ってみたい」という)とお金への欲求次第ですか。Barnsの代わりになるような3番の選手が今オフのFAでいるかというと、実はあまりいない。でも最高限度額の3番ならKevin DurantとかLeBron Jamesという選手もいるし、それらの選手とBarnsが同じお値段ではちょっとお金の効率が悪いような。ま、まずあり得ないですが。