NBAから引退したKobe Bryantが出演するTVコマーシャルが目立ちます。レギュラーシーズン終了時にNikeが打ったKobeありがとうのCMもKobeらしいできで良かったのですが、最近はその後に撮影したのであろうCMも何本かオンエアになっています。そのひとつが前項でも触れたCopa América Centenario100周年記念大会のFOXでの放送のCMです。Kobeのサッカー好きは良く知られています。2年前の今頃はKobeはブラジルへ飛んでW杯をスタンドで現地観戦していたのが何度もカメラで抜かれていました。当時はKobeはケガでNBAシーズンを長期離脱した後のタイミング。それでも完全にプライベートでわざわざ飛んでいって観戦していたんですから本当に好きなんでしょうね。ケガ後のタイミングでなければ当時も大会の応援団オファーがTV局からあれば受けていたんじゃないでしょうか。それが今回は引退後ということで誰に気兼ねすることもなくCopa América Centenario記念大会のTV放送のCMに登場しています。

見ていてちょっとおもしろいかなと思ったのはKobeのCM内で語る内容。「Messiがアメリカに来る、Suarezが来る、James Rodriguezが来る、Chicharitoが来る。…親善試合なんかじゃない。ロシアW杯はここから始まる」といったもの。CMを初めてみたときに、わざわざ個別の名前を挙げているのにNeymarは来るとは言わないんだから来ないのかぁと調べたらブラジル代表はNeymarだけでなく負傷辞退者がかなり嵩んでいることがわかりました。補充でMLS Orlando FC所属のKakaも選ばれたのですが、そのKakaもその後辞退とか。どうもブラジル代表はやる気が疑われます。残念ですね。いまのセレソンの監督はロシアW杯の頃までいないことになるようでそれも選手達のやる気を削いでいそうです。

このCMの様子からするとFOXはKobeを2018年のロシアW杯まで継続して顔として起用しそうな感じもします。FOX系列はロシア大会と2022年カタール大会の放映権を持ちます。ロシアW杯と今回のCopa América Centenarioには直接にも間接にも関係はないのに、ロシアW杯に関係があるかのように言及しているわけですからその思惑が透けている。W杯の前段の戦いとなる2017年のConfederation Cupへの南米代表は昨年の通常のCopa Americaでチリが代表と確定しており、今大会はコンフェデ杯にも関係がない。有り体に言えば単なる記念大会兼アメリカでの集金イベントでしかないです。北中米CONCACAF側のコンフェデ杯代表もメキシコと昨年のうちに確定しているわけですし。

プライベートでW杯に飛んでいくようなサッカーの大ファンのKobeならロシア大会で現地に1ヶ月以上滞在するような仕事でも喜んで受けてくれそう。一般スポーツファンの間での知名度でもKobe以上の人材はありえない。反対側から見ると引退したあともメディアへの露出を維持したいであろうKobeにとっては2年後(さらには6年後も)に大々的に露出できる職は渡りに船のお仕事かなと思われます。Michael JordanがAir Jordanブランドを引退後も長く維持しているビジネスモデルを踏襲してKobeブランドのシューズの今後の展開にKobe本人の長期的な露出の維持はプラスでしょうから。

30秒CM一本でもこれだけ色々楽しめました。