Under ArmorがMLB Washington Nationals Bryce Harperとの専属契約を結ぶのに成功した件であります。Under Armorは既にNFL、NBA、ゴルフの世界でそれぞれ現時点のナンバーワン選手との契約を持っており、Harperを加えたことでNFL/MLB/NBAの三大スポーツの若手最強のトリオを抑えたことになりそうです。契約選手のNFL Carolina Panthers QB Cam Newton、NBA Golden State Warriors 二年連続MVP Stephen Curryはそれぞれのスポーツで新しい時代を切り拓いている選手達です。単に好成績というだけでなく、そのプレースタイルが従来のそのジャンルの伝説的スターと違っている。運の良いことにNewtonとCurryは契約外でも意気投合して友人関係となり、今年のSuper Bowl 50ではCurryがNewtonのPanthersの応援団長の役割で登場するなんていうことも起こりました。ゴルフの方ではJordan Spiethが22歳にして早くもポストTiger確定的な地位を確保。これに加えて今回MLBのHarperを加えてアメスポのメジャージャンルのトップ選手の上澄みを掬ったような形になってます。正直、UAの契約選手でCurry以外の有名NBA選手なんてほとんどいません。NBAチームでUAと契約をかわしている所もなかったはず。

契約選手の物量やストックではこのジャンルの巨人Nikeが圧倒的な地位にあることには変わらないでしょうが、Newton, Curry, Harper, Spiethの存在感、そして若さはUnder Armourの企業イメージに貢献するところは多大でしょう。たぶんHarperがUAを選んだのもNewton, Curry, Spiethの勝ち組チームに加わるというビジネス判断だったんじゃないでしょうか。

他のジャンルだとEPLでTottenham HotspurがUnder Armourのユニフォームを着用していますよね。あれもUA、良いところに目を付けたという気がしていました。結果的にはLeicester Cityの奇跡の優勝でUAのEPLでの賭けは大当たりということにはならなかった今季ですが、他のUAの新鮮な選手を獲得する方向と同傾向のチームをEPLで探すならHotspurは確かに合っていたのだろうと思われます。