二年連続MVP Stephen Curryの復帰戦、プレーオフ二回戦第4戦@Portland Trailblazers戦。すごいわ…と感服。恐れ入りましたと謝る他ないです。2週間ぶりの復帰戦で40得点。延長戦の末の逆転勝ちでGolden State Warriorsがシリーズ3勝1敗としてシリーズ勝ち抜けに王手をかけました。
Curryはこの日先発せず。WarriorsのHC Steve Kerrの戦前からの口ぶりからしてもしSteph抜きで勝てるならその方が良いという気持ちがあったはず。出場時間も25分ぐらいに抑えたいという意向を試合前に漏らしていたのが様々な巡り合わせで38分出場となり、40点。
Curryがコートに初めて入った段階では既にPortlandがスタートダッシュに成功して16-2とリード。KerrのできればStephに負担をかけないで勝ちたいという希望は試合早々に砕かれてしまいました。Curryが入ってからGolden Stateが追い上げるものの、Steph自身は明らかに変なターンオーバー連発したり、シュートも大きく外れて入らない。3ポイントシュートは試合開始から10本連続で外れる始末。さすがにMVPでも休むとこれだけさび付くんだなという前半戦。あのままならKerrも今日はStephの不調は仕方がないという判断をしかねない展開だったとも言えます。
それがCurryの不在中に代役を堂々こなしたShaun Livingstonの退場で話が変わってしまった。Livingstonが審判に喰ってかかってテクニカルファール x 2で、退場へ。試合が終わってから見ればLivingstonの退場のせいで、明らかに当たっていない、復帰戦のCurryをKerrも出し続けないわけにはいかなくなったのが最後のCurryの大爆発につながったことになります。こういう試合のアヤがドラマになっていくんですね。
Curryの3ポインターが外れ続けて、TV実況がCurryの連続試合3ポインター成功の記録が途切れるかもという話題を持ち出してきたあたりでロング2(本人は3のつもり、でもつま先がラインにかかっていた)が入り、徐々にエンジンがかかってきたかなと思ったところからはいきなりギアがハイに入って3が立て続けに決まりだしていました。試合開始からの3ポイントシュート0/10の後は、5/6での締め。今シリーズの勝負所で、今季レギュラーシーズン中に何度も何度も何度も見たあのStephen Curryの怒濤のシュート成功の連続。
対したPortlandは素晴らしい試合ぶりで、Lillard、McCollum、Aminuの3もGolden Stateのディフェンス圧力を受けながらも決まっていた試合。しかしCurryの神業的なシューティングと、最後の最終局面で守備の圧力をさらに加速させたGolden Stateの前に逆転負け。第3戦での勝利、この日の第4戦での好ゲームとPortlandは良いところは見せたのですが、スーパースターの前に屈したことになりました。あれだけ攻守に奮戦、絶好の試合を展開していたPortlandをねじ伏せてしまうこのCurryのスーパースターぶりってなんなのかな、と思わせられます。正に何かを超越しているスターなのかなと。
終わって見ればブランクを取り戻すのに2クォーター半かかったけれど、元の姿に戻ればこの通り。延長戦での連続3ポインターが決まったところでStephは「I'm back!」と叫びました。その通りです。ついにこの男がプレーオフに帰ってきたのです。おかえりなさい。ここからのすごい試合をまた期待してます。
それにしてもKobeの引退後、LeBronとCurryがNBAの東西の顔となり引っ張っていくのかと感じます。
RoseやDurantじゃなかったのかな?と思うとまだまだ勉強することがあるし、楽しめそうです。