表題は時代遅れ、と言い切りましたがそれほど確信があって書いてるわけでもないです。NBAプレーオフ二回戦が進行中。Cleveland Cavaliers@Atlanta Hawks、San Antonio Spurs@Oklahoma City Thunderの二試合がありともにビジターが勝利。

Cavaliersは3戦全勝で二回戦シリーズ王手。一回戦も4戦全勝スイープで切り抜けているのでこれで7戦全勝。ここ二試合は3ポイントシュートが当たりまくり。Golden Stateを彷彿とさせる勝ちっぷり。この日はシーズン途中で加入したChanning Fryeが3ポイントを決めまくって貢献。昨年だとJR Smithが当たってない日は得点力とバラエティが大きく損なわれることになったのが、Fryeがいることでどっちかが当たっていれば良いということに。レギュラーシーズン中はチーム内の不協和音があちこちで響いていたり、Kyrie IrvingやKevin Loveの調子の波が目立ったのが、プレーオフに入ってからはすっかり強豪チームの風情に。敗戦したAtlantaは途中まではCavaliersの3ポイント攻勢に対抗して、心を強く持って3ポイントを打ち返して追従。かなり外れのシュートも嵩んだんですがそれでもめげずに打っていたのが終盤になっていきなり作戦変更して地味な普通の攻めに転換、そのまま敗戦。負けても良いから最後まで打ち続けるハートが欲しかったような。

San AntonioとOklahoma Cityの方ですが、接戦の最終盤にThunderがターンオーバーを連発。特にWestbrookの二連発はそのタイミングも悪かったし、ターンオーバー献上した後のWestbrookのボディランゲージも悪くそれがそのまま敗戦につながっていきました。ダブルエースのWestbrookとKevin Durantがともに5ターンオーバーを記録。二人のエースに任せて、二人のエースの勝負どころのミスで敗戦。いつものパターンとも言えるかもしれません。

Thunderはこの試合出場したのは9人。でも大半の時間を7人で廻しました。1勝1敗で迎えた大事なホームでの第3戦。エースと主力を長い時間起用するのが悪いとは決して非難しえません。それはわかりますが、しかしThunderの場合、これをレギュラーシーズンから相当の頻度で繰り返してますから。主力の7人はそれぞれ好選手なんですが、如何せん選手の層が他の優勝候補と比較して薄い。終盤のWestbrookのターンオーバー連発もプレータイムが伸びたゆえの疲労も原因のうちなのではというのは考え過ぎでしょうか。

Thunderはレギュラーシーズン中も第4Qでの大失速・逆転負けを多く記録しておりNBA一年目のHC Billy Donovanの采配がチームを蝕んでいる可能性を感じます。1勝2敗のいまここに至って選手起用のローテーションを変えて起用していなかった選手を使い始めるという選択肢はまずないでしょうから、ダブルエースと現在の主力7人と心中しかなさそう。Thunderには良い選手・好感を持っている選手が多いだけになんとももったいない気がします。以前から指摘しているとおりKevin Durantが今季後FAでThunderを去る可能性も十分にある。DurantのThunderでの最後のシーズンが新人HCの下でうまく開発されないままで終わっていくとしたら残念です。