NCAAトーナメントもFInal Fourを迎えいよいよフィナーレが近い。カレッジバスケットボールシーズンの標語の一つに「The Road to Final Four」というのがあるのですが、それがこのFinal Fourの会場では「Road Ends Here」と置き換えられている。Division Iの約350校が戦った数千試合を経て残った4校による全米準決勝と決勝の場であるFinal Four。今年も良いシーズンだったなと思います。

準決勝第1試合はVillanovaがFinal Four史上最大のワンサイドゲームでOklahomaを葬って決勝進出へ。前半は競っていたのが途中からみるみるうちに点差が開いてOklahomaは手も足も出ない大敗95-51へ。Oklahomaには今季のNBAドラフト上位指名が見込まれるBuddy Hieldがいるのですが、この試合では沈黙9得点。今大会で好調を維持していたスターが不振、対するVillanovaはシュート成功率71%(これはガーベージタイムでwalk-onの選手がプレーした時間帯も含む)と試合を通して全員当たりまくり。こんなにバカバカ入ってしまってはどうしようもない。

Buddy Hieldはバハマ出身の最上級生。ドラフトでは最高ならBrandon Ingram(Duke)とBen Simmons(LSU)に次ぐ全体3位指名もありうるかもという評価も一部にあったのですが、このカレッジ最終戦での沈黙は水を差す結果になったかもしれません。一試合での悪いできがドラフト評価に影響を与えると考えるのはおかしな話なんですが、最高3位という評価自体がまさに今大会での勢いも込みだった面もあるかと思われるので、準決勝での沈黙でそういう熱狂は収まって10位までには指名されていくのではというところにドラフト予想も落ち着いていくんじゃないでしょうか。毎年の傾向から上級生は伸びしろが少ないと見なされて順位を落とす傾向もはっきりありますし。

この日絶好調だったVillanovaが本命North Carolinaを相手の決勝でどんな試合を見せてくれるか楽しみです。決勝戦の月曜日はプロNBAは一試合も試合開催予定がなく、NBA選手たちもNBAファンもそれぞれMarch Madenss決勝戦を楽しむ態勢となります。