いよいよ春のアメスポの一大イベントMarch Madness=NCAAバスケットボールトーナメントの組合せが発表。概ね公平感のあるいい組合せになったように思います。先日から当ブログではSyracuseやMichiganが当確だと書いていたんですが、昨日までメジャーサイトでも両校が出場できないと予想するエキスパートなどもいて(例=ESPN.comはSyracuse外れと予想)ぎりぎりの調整が入りましたが結果は私には順当に見えます。毎年どこそこの地区は他と比べて厳しい等々組合せの妥当性にいろいろ議論が沸騰する発表直後のこの時刻ですが、これも今年はうまくいっているように私には見えます。

そういう公平性では成功した今年の組合せとは思いますが、その中に選抜委員会が目玉試合を仕掛けてきていますね。二回戦(意地になって二回戦と呼んでますが現在の公式の呼び名は3rd round)でKentucky x Indianaの元の定期戦ライバル対決が見込まれます。このバスケのエリート校・隣接州のライバル校で毎年の定期戦を持っていた両校が定期戦を廃止した当時には当ブログでも何度か取り上げて書いています(ここでも)。事情はともあれ定期戦が廃止されたこのカードをNCAAトーナメントが来週いきなり実施してくれるというのですから両校のファンだけでなくカレッジバスケファンにとっては期待の二回戦になることでしょう。うまいことNCAAの側がこのカレッジバスケ有数のドル箱カードをゲットというわけです。もちろん両校が初戦を勝ち抜いてくれば、ですが。さらに続く16強戦Sweet 16ではこの対戦の勝者がNo. 1シードのNorth Carolinaと対戦になるコース。KentuckyとNorth Carolinaはこれも定期戦を維持した仲。シード順は下げましたが今年もKentuckyの人気・注目度は高く対Indiana、対North Carolinaと続けばトーナメントのアクセントになるのは確実です。

Indiana x Kentucky戦が行われるのはアイオワ州Des Moinesの会場。このぐらいの距離ならKentuckyの熱狂的なファンは大挙遠征応援に来るのは必至。同会場での二回戦のもう一つの試合はNo. 1 Kansas x UConnになる可能性があり、Kansas, Kentucky, Indiana, UConnなんていう全部全米制覇複数回・Final Four並の凄い二回戦の会場になりそうでプラチナチケット化しそうです。ビッグマッチ感たっぷりの試合となることでしょう。この4校だとなんとKansasの3度の全米制覇が最少なのですからとてつもないです(Kentucky 8, Indiana 5, UConn 4)。

また滑り込みでNCAAトーナメントに入ってきたSyracuseは二回戦でMichigan Stateと当たる位置に。この常勝校対決もなかなかに人気面ではおいしい組合せです。公平な組合せ山を作りつつこういう好カードをうまく取り入れてしまうNCAAトーナメントのしたたかさを感じるところです。但しSyracuseの初戦の相手Daytonは簡単な相手ではなく良くまとまった好チーム。Michigan State x Syracuseが実現するかどうかは五分五分でしょう。