NBCSNでのNHL中継の後番組でスタジオ解説の往年の名選手Jeremy Roenickが吐き捨てるように批判していた件がいろいろおもしろいなと思ったので取り上げてみます。今日のNew York Rangers@New Jersey Devils戦でファールをシミュレートしようとしたDevilsの選手が反則を取られてペナルティボックス行きになりました。この場面とそれへの批判がおもしろいなと。

まずその場面ですが、プレーの流れの中でRangersの選手の手は間違いなくDevilsの選手の口の辺りに当たりました。スローで見ても間違いなく当たっています。コンタクトがあったかなかったかというと確実にあった。但しそこからのリアクションが過剰で反則と。当たっていないのにシミュレートしたというのが実は昨日NBAでもあったのですが、今回のNHLのそれは確かに当たっている。それでも演技をした方を罰するというのがNHLぽいかなと。

そしてRoenickも耐えきれないというように批判を展開。曰く「NHLにとっての恥だ。ホッケーはタフマンのスポーツなんだ。なんだアレは?プレミアリーグサッカーじゃないんだぞ。ホッケーなんだ。こんなことをやって何になる。いいか若いの、二度とやるな。さもないとお前の味方はNHLのどこにも、たったの一人もいなくなるぞ」といったもの。ホッケーのあるべき姿に強い矜持を感じさせる批判を展開。

おもしろいのはそこへサッカーを持ち出してきたこと。それもわざわざプレミアだと言ったのがアレかなと。Roenickがサッカーに興味があるのかどうか知らないんですが、この番組をやっていたのがNBCSN。同局はEnglish Premier Leagueのメイン放映局なんですが、そこでサッカーをフロップ演技が当たり前の軟弱スポーツだと揶揄っただけでなく、わざわざ同局の契約番組のプレミアまで名前を挙げて批判。怒っていて他の細かいことに気を配れなかったのかもしれないですけれど言っちゃってるなあと思って聞いていました。

サッカーの中ではEPLはフロップが少ない方ですからわざわざEPLを名指しで貶したというよりはサッカーに対するステレオタイプの勢いでプレミアと言ったということなのかなとは思いますが。司会もそれを止めず言わせっぱなし。

EPLのNBC系列での放映権料は昨夏に結んだ最新の契約で6年間で総額$800 millionから$1 billion圏内(公式発表なし)と大きく跳ね上がっておりアメスポシーン内およびNBC Sports内での序列も上がっているはず。NHLの現行の10年間$2 billionは下回るものの、単年で比較ならEPL $133~167 million/年、既にNHLの$200 million/年に迫る勢いです。NHLは2020-21シーズンで、EPLは2021-22シーズンで契約が切れる予定。次回契約交渉時にはこの差がさらに接近するのかどうか。まだ先の話ですが楽しみではあります。

そういうサッカーの(というかこの場合はEPLの)地位向上はあるものの、旧世代のホッケー選手だったRoenickはサッカーへのステレオタイプの見方を崩さずにこういう風に発言しちゃうんだなあ、おもしろいなと。それともホッケー陣営に第5のメジャースポーツの座を目指しているサッカーへの対抗心があってそれも込みでこういう発言になったという可能性もあるんでしょうか。