今年のSuper Bowl 50は50回目というキリの良さもあって試合前に過去のSuper Bowl MVPを紹介する場面がありました。他界された方を除いて高齢で自宅から画像出演の二名を含めて過去のMVPが次々登場。Super Bowl IIIのMVPであるJoe Namath, IVのMVP Roger StaubachといったSuper Bowlの初期のMVPがいまでも割とTVなどで元気でお目にかかる機会が多いということに気づかされます。Namathなんかは喋りもうまいですし性格的にもエンタテイナーですからTVの側からして使いやすいというのもあるんでしょうが。中盤辺りからはTV解説やCMなどでいまもお馴染みの面々が次々と登場。それに混じって知名度の劣る選手もけっこう混じっているのもおもしろいです。え、これ誰?どの試合の人?っていう人もいました。ほぼ全員が暖かく迎えられたのに、唯一ブーイングを喰ったのがTom Brady。もうすっかり悪役が板に付いてます。本人も馴れてるでしょうし屁とも思っていないでしょう。

そのMVPに今回の会場であるベイエリアの2チーム出身者が多かったのも地元開催っぽさを出した感じでしょうか。San Francisco 49ersからもOakland Raidersからも多数登場。但しSuper Bowlという特殊イベントのため場所はベイエリアでも、お客さんはベイエリアの人はさほど多くなかったようで地元チームのヒーローたちだからといって歓声が圧倒的というようなことはありませんでした。むしろ応援に駆けつけたDenver Broncosのファンの方が数は多かったみたいでDenverのJohn ElwayやTerrell Davisへの歓声の方が大きく聞こえました。コイントスでも地元2チームの出身者が参加。


国歌独唱のLady Gagaは久しぶりに顔を見ました。少し毒気が抜けた感じですか?良いパフォーマンスだったと思います。  

ハーフタイムショーは出演者は前もって知っていましたが、ショー自体を見てあーこういう意味でこの3組の取り合わせだったのかと納得。ビヨンセが女性代表、ブルーノマースが男性代表、Cold Playがゲイ代表、でその融合をアピールということですねー。なるほどなーと。私がアメリカに住み始めて初期の頃にサンフランシスコを旅していて一番最初にびっくりしたのが、そのホテルのテレビチャンネルにゲイのポルノチャンネルがあったことですね。大変びっくりしました。確か男女のストレートのポルノは2チャンネル、ゲイのチャンネルは1チャンネルありました。追加料金とかなくて普通の部屋で。あーそうかー。自分はいまゲイとヒッピーのメッカ=サンフランシスコにいるんだなとつくづく感心したのを思い出しました。最後の3組が肩を組んで歌っているところを見て、最後のスタジアムのBelieve in Loveとかっていう文字を見て、サンフランシスコとはこういうところだったわ…と納得。

その部分は別として単純に音楽・ダンスのショーとしてもうまくカメラが捉えていいプログラムだったんじゃないでしょうか。私の好みの音楽のジャンルじゃないんですけどそれでも十分に楽しめましたしSNSでも評判は良さそうです。こちらも50回記念ということで過去のハーフタイムショーや国歌斉唱のフラッシュバックを交えて、あーこれも見た、これも見たわ〜とかノスタルジックになれました。


あとはCM。昨年は過去最悪のSuper BowlのCM大凶作の年でしたが、今年は佳作が揃っていて普通に面白かったです。過去にあったような大作CMはなかったですが特に前半に軽く笑えるものが多かったような。 試合はターンオーバー続出、スカッとするようなオフェンスのビッグプレーもなく一般にはスッキリ感が足りなかったかもしれませんが、味のある良い試合ではあったかと思いますし、試合以外の部分も小ぎれいにまとまっていて良いSuper Bowlだったなと思えました。