英国サッカーEnglish Premier LeagueでLeicester Cityが首位を快走しているのはアメスポファンの皆さんはご存じでしょうか。この土曜日にアウェイで2位のManchester Cityとの首位攻防戦があります。その翌週日曜には同じくアウェイで4位勝ち点5差の対Arsenal戦が予定されており、今季EPLのシンデレラチームとなったLeicesterにとってはシーズンの帰趨を賭けた重要な二連戦となります。まさか今季開幕前にこの二試合がEPLの優勝争いの最重要二連戦になるとは誰も想像しなかったことでしょう。痛快ではあります。以前にも何度か書いてますが私はEPLの下位のチームの試合がけっこう好きでちょこちょこ時間が合えば見ています。昨季も今季序盤もLeicester Cityの試合は何の気なしに見てたんですけど、まさかこんなことになるとは。

なぜにアメスポブログである当ブログがEPLの話をし始めたかというと、EPLの現在の順位表を眺めていてその顔ぶれのここ5年10年での入れ替わりぶりがアメスポっぽいかなあと思ったのでちょっと書いてみたくなったのです。今、上から順にLeicester, Man C, Tottenham, Arsenal, Man U, West Ham, Southampton, Liverpool, Watford, Stoke Cityとなってます。EPLもトップ4が毎年ほぼ同じクラブばかりだったのはそれほど昔の事ではありません。外部資本の注入でMan Cが急にそこへ割って入るようになったのが2010-11シーズン。その直前のLiverpoolの急激な弱体化とセットでトップ4の顔ぶれが変わっただけでも当時は大きな変化のような気がしたもんでしたが、今年の順位と比較したら微々たる変化だったと言えそうです。Leicesterのトップもそうですし、近年力を付けてきていたHotspurも本物っぽい。他方Chelseaが大きく順位を下げてファンを嘆かせていますが、それも含めて順位の変動がアメスポぽいですよね。

ドラフトやFAを通してチームの強化がなされ、強いチームの陣容をサラリーキャップで削るアメスポではシーズンごとの順位の変動は当たり前で、かつてのMLB Atlanta Bravesみたいな常勝チームは珍しい。一方欧州サッカーでは優勝争いをするクラブが毎年毎年同じなのは当たり前。ドラフトもFAもサラリーキャップもありませんから常勝チームが急に負け始めるのも起こりにくいし、外部からの資本注入で急激な戦力整備をすることはあり得ますが、それが起こるのは極僅かな例外のケースについてのみでしょう。どちらが良い悪いではないですが、そういうモノだと思っていたわけですがなぜか今年のEPLの順位はその常識に逆らったものになったのがおもしろいかなと。

そうなったからと言ってEPLがアメリカでよりウケるようになるかというと、ちょっと判りかねます。常勝クラブがいなくなることでの興味の焦点のボケということも起こりえますし、逆にまあまあの好カードが増えるという効果もありうる。少なくともいつ見ても同じチームが勝ってるね…という感想は減っていくのか。