昨日はついにフットボールのない初の週末でした。Pro Bowlはありましたが、あれはまあ。なんだかんだと寂しいですね。今日からSuper Bowl 50まではスポーツマスコミはSuper Bowl一色になるのでまた気分も盛り返してくることと期待します。

さてNBAの史上最多勝ペースを維持するGolden State Warriorsの二月のスケジュールを読んでみたいと思います。現在Warriorsは48戦44勝4敗。史上最多勝を記録した1995-96Chicago Bullsは同じ48試合時点では43勝5敗でした。Bullsが次に負けた(6敗目)のは54戦目、二月終了時点で50勝6敗でした。

Warriorsの二月のスケジュールはかなり偏っています。28日間で10試合、うち8試合がアウェイとなっています。ホームで絶対的な強みを見せるWarrirosですが、二月でホームで積み重ねられる勝ちは2つ。アウェイは明後日の@Washington、オールスター前に@Phoenix、オールスター休み後にアウェイ6連戦。12月の東へのアウェイ7連戦の最終戦で今季初黒星を喫したように、さすがに長いロードは強いチームにも負担は大きく、二月のロードも無傷とはいかないのかもしれません。特にロード6連戦の最後は@Oklahoma Cityでもあり、OKCの方も手ぐすね引いていることでしょうし。Warriorsは二月末までに58戦を消化予定。95-96Bullsは58試合時点で52勝6敗。Bullsのペースと並んでいるためにはWarriorsはアウェイだらけの二月を8勝2敗で乗り切ることが要求されます。勝っても勝ってもBullsの記録とカツカツって感じです。それだけ72勝というのはとてつもないペースだったのでしょう。


Warriorsは現在東海岸転戦中。週末の@New York Knicks戦では試合開始からダラダラの試合。そこで早々第1Qにタイムアウトを取ったHCのSteve Kerrが激怒して喝を入れ、結局は20点差の勝利を収めています。強いチームでも喝は必要なのでしょう。

1995-96年に72勝を記録したChicago Bullsがシーズン46戦目にそのシーズン唯一の連敗を喫したのですが、実は私、その試合のことを覚えています。いまのWarriorsと似た時点だと言えます。TVで見ていたんですけど試合の最後にHCのPhil Jacksonが怒って試合終了前にロッカーへ引き上げちゃったんですよね。あれはびっくりしました。当時のBullsは強いし成績も良い。その試合の負けを含めても41勝5敗で、断トツです。確かに前戦@Denver、その日@Phoenixと西の弱い相手に続けて当時のBullsの標準ではふがいない試合をしたのでしょうが、それでも試合終了前にベンチを蹴って帰ってしまうほど酷いのか?といぶかしく思ったのをよく覚えているのです。

後から考えればそういうPhilの尽きぬ情熱と叱咤があったから他のどんなチームも達成できなかった72勝を積み上げられたのかとは思いますが。そしてその当時のBullsのメンバーに今のWarriros HC Steve Kerrも選手として在籍していたわけです。つまり史上最高ペースで勝ちまくっているのになおHCから怒られてしまう経験をしているのがKerrというわけです。その72勝を超えようかというペースのWarriorsを叱咤できるのは実際に72勝を経験したKerrだからこそか、とも思います。